昔、大学で芝居をしているという学生さんにこんな質問を受けたことがある。
「演出をしているんですけど、皆、なかなか言うことを聞いてくれなくて…どうしたら、皆言う事を聞いてくれますか?」
という内容だ。
僕は、「言う事を聞かせたことは1回もないよ」と答える。
そりゃあ、今の座でも、僕は先生的な役割もあるので、俳優さんたちも「渋々了承」ということもあるかもしれない。
けれども、基本的に僕はオーダーは出すけれども、俳優さんの意思を無視しようとは思わない。
結果的に俳優さんの意見や思いを受け入れる事ができない場合も多い。
しかしその前には、打ち合わせがあってしかるべきだと考えている。
僕は、「俳優さんは演出者の代理になることはあっても、演出者のロボットでも操り人形でもない」と考えている。
つまり、演出者の演出意図を俳優さんは…
僕の気持ちを俳優さんは僕の代わりにお芝居をしてくれるわけであり、僕の思い通りに動くロボットではない。
そりゃあ、僕が言ったとおりに動いてくれる人々ばっかりだったら、僕はやることを言えば恐らくイメージ通りのモノができるだろう。
でも、俳優さんはロボットではない。
僕が出すオーダーは「この作品の目標は◯◯」というのと「この役は◯◯を表現してほしい」と言うことが根本だ。
後は俳優さんの仕事だと思っている。
もちろん、僕のイメージ通りな動きでないこともある。僕が美しくないと思うこともある。その時は、ダメ出しを行う。
でも、一から手取り足取り、ダメを出すというのは…ちょっと違うかなと思う。
演出者の仕事というのは、先生的な役割もある場合も確かにある。
けど、偉くなったわけでもないし、俳優さんを自分の身代わりだとも思わない。
彼ら彼女たちには意思があり、僕の演出目標に賛同してくれるからこそ作品が創れると思う。
だから前出の大学生には・・・少し意地悪だけれども・・・こう付け加えた。
「いうこと聞かせるって、支配者にでもなったつもり?」
「演出をしているんですけど、皆、なかなか言うことを聞いてくれなくて…どうしたら、皆言う事を聞いてくれますか?」
という内容だ。
僕は、「言う事を聞かせたことは1回もないよ」と答える。
そりゃあ、今の座でも、僕は先生的な役割もあるので、俳優さんたちも「渋々了承」ということもあるかもしれない。
けれども、基本的に僕はオーダーは出すけれども、俳優さんの意思を無視しようとは思わない。
結果的に俳優さんの意見や思いを受け入れる事ができない場合も多い。
しかしその前には、打ち合わせがあってしかるべきだと考えている。
僕は、「俳優さんは演出者の代理になることはあっても、演出者のロボットでも操り人形でもない」と考えている。
つまり、演出者の演出意図を俳優さんは…
僕の気持ちを俳優さんは僕の代わりにお芝居をしてくれるわけであり、僕の思い通りに動くロボットではない。
そりゃあ、僕が言ったとおりに動いてくれる人々ばっかりだったら、僕はやることを言えば恐らくイメージ通りのモノができるだろう。
でも、俳優さんはロボットではない。
僕が出すオーダーは「この作品の目標は◯◯」というのと「この役は◯◯を表現してほしい」と言うことが根本だ。
後は俳優さんの仕事だと思っている。
もちろん、僕のイメージ通りな動きでないこともある。僕が美しくないと思うこともある。その時は、ダメ出しを行う。
でも、一から手取り足取り、ダメを出すというのは…ちょっと違うかなと思う。
演出者の仕事というのは、先生的な役割もある場合も確かにある。
けど、偉くなったわけでもないし、俳優さんを自分の身代わりだとも思わない。
彼ら彼女たちには意思があり、僕の演出目標に賛同してくれるからこそ作品が創れると思う。
だから前出の大学生には・・・少し意地悪だけれども・・・こう付け加えた。
「いうこと聞かせるって、支配者にでもなったつもり?」
