今回は『見る側と出る側』ということを考えてみました。
テレビ一つとっても大きく分けて出る人と見る人が居る訳です。
お芝居を仕事にしようと思ったら…テレビに限らずですが、もちろん、出る人にならなければいけないわけですが・・・
『出る側とは言い訳できないし、常にサービスを提供し続けなければならない』と考えます。
つまり、テレビにしろ、舞台にしろ、ラジオにしろ、ドラマCDなどの媒体などなど・・・
出る以上、言い訳はお客様には言えないわけです。
どういうことかと言えば、例えば、作品に声の出演する機会があり、その作品が発売されたとします。
しばらく立つとその作品の事がインターネットで話題になったとします。
「いやぁ~メインキャラは良いんだけれども、このキャラ(自分が演じた役)が作品をぶちこわしているよね。」
などと感想をかかれたとしても、それを活かすことはしても、それに対して言い訳したり、言い返したり、凹んだりなんてできないわけです。
いや、人間ですから、凹みもするでしょうし、嫌な気分になるのは当然です。
その日の体調が悪かったのかもしれません。たまたま、あなたのお芝居にあわないキャラクターだったのかもしれません。はたまた、演出やキャスティングが良くなかったのかもしれません。
何故ならば、仕事だからなのです。これでお金をお客様から頂戴しているわけですから、言い訳ができないのです。
同時に止める事も許されません。他の出演者やスタッフが居る訳ですから、一人の私情や理由で収録やお稽古を中止するわけにはいかないのです。
ですので、いくら批判されても、批評されても、また褒められても・・・
それは我々を育ててくれるご意見なわけですから、どんなご意見にも言い訳はできないのです。
反対に”見る側”はどちらかというと気が楽かもしれません。
つまらなければ、見なきゃ(聞かなきゃ)いいだけのことですから。
テレビで例えるならば、面白い番組がやっていなければ、チャンネルを変えれば済む話です。
ですが、出る側はそうは行かない訳です。
出る側の人間になるということは、とてつもなくストレスになることもあります。
しかし、それを乗り越えて、常にサービス精神を発揮して、お客様に色々なモノを届ける気概や気持ちが必要なのだと私は考えています。
