今までもこのブログで何度か『サブテキスト』というキーワードで記事を書きました☆
ありがたいことに、『サブテキスト』というキーワードで検索していただいて、
このブログを読んでくださっている方もいらっしゃいます!
ありがとうございます☆

今回は・・・サブテキストって何故重要なのかを書きたいと思います。

一番大きな理由は、
サブテキストを読み込まないと芝居が成立しないから
です。

と言いますのも・・・
台本は大体文字で書かれています。
ですが、文字で人間の行動を全て記すのはほぼ不可能なのです。

台本には大きくわけて台詞とト書きがありますが・・・
台詞にはしゃべる言葉、ト書きには仕草・動きが書いてあります。
この二つだけやったとしても芝居は成立しません。

何故ならば、人間は常になにかの行動をしているからです。
自分の役以外の人間がしゃべり、動いている間も、自分の役は何かをしているのです。
その’何か’は特別なことがない限り台本には書いていません。

台本に登場人物分の台詞、動き、表情まで書いてあったら膨大な量になりますし、
たとえ2時間の作品であっても、
2時間分全ての登場人物の一挙手一投足を書くことは不可能に近いです。

つまり、自分の役について、
舞台に出て、舞台を去るまで
一挙手一投足が必要であり、それを台本上で見つける事が
『サブテキストを見つける』『行間を読む』ということだったりするわけです。

役者の大きな仕事の一つが「想像」ということがあります。
この想像はサブテキストを発見する事でスムーズに行きます。
逆にサブテキストを発見せずに想像してしまうと矛盾にぶつかることがあります。

サブテキストを発見し、それをイメージの中に組み込んでいくことが役者さんの大きな仕事の一つだと考えています。