役者のトレーニングで・・・
少し始めると「上手くやろう」としてしまうことがあります。
これでは何の練習にもお稽古にもならないと思います。
芸術に答はありません。
ですので、正解を求めようと、上手くやろうとせず、思い切り、その瞬間、瞬間、全てを出し切るようにやる事が大事だと考えています。
何せ、仕事なのですから、お芝居をして、お稽古場を出た後、スタジオを出た後にどっと、心も身体も疲れていなければ、本当に仕事をしたと言い切れないと思います。
上手くやろうとせず、全力で取りかかる事が肝要です。
「上手くやろう」という思いは大事ではありますが、
その思いだけが先行してしまうと、妙なストッパーが自分自身の身体(心)にかかってしまう事があります。
この余計なストッパーを外して取り組む事が上達する道であります。