脚本を渡され、配役が決まると、台詞を読んで、ト書きを理解し、役作りをしていくかと思います。また、行間(サブテキスト)についても読み込んでいくことが多いかと思います。
ここではそのサブテキストづくりの一環として、『役の履歴書』を書くのも一つの方法です。
とある役の生まれてから、死ぬまでを履歴書形式で興していく訳です。もちろん、物語の最中に生まれて、死ぬまでが書かれていれば、それを基準にしますが、書かれていなければ、自分のイメージを最大限に広げて書いていく訳です。
このとき、学歴、職歴、資格、賞罰も書いていくと良いでしょう。
また、家族構成も忘れずに書いていきます。。。
できるだけ、詳細に・・・年齢毎に書いていきます。履歴書というよりも
その役の年表といった感じでも構いません。
と。ここまでは脚本をよく読めば、誰でも、たぶん小学生でも書けると思います。
重要なのはここからです。
書いた履歴を丁寧に一行一行検証していきます。
―――矛盾が生じていないか―――
つまりは脚本に書かれた出来事、その役の立場、相手役、他者との関係性について、書いた履歴との矛盾がはらまれていないかを検証していく訳です。
この検証作業を丁寧にやることによって、脚本中の行間を作る礎になってくると
思います。
履歴、年表を書き、時間をかけてじっくりと検証していく事こそ、役作りの、脚本を読み込む方法の一例だと私は、考えます。
進学校で行いました演劇ワークショップについてはこちらから☆
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