むかぁーし、付き合っていた彼女に「教育勅語」の話をしたことがある。
”教育勅語”って聞いただけでその彼女は
「そんな軍国主義の象徴のような物、なくなって正解」
ってな事を言っていたような気がする。
僕は「?」と思って、中身を見たことがあるの?と聞くと、
「国が強制的に全国の学校に配ったものでしょ。」
と言う。
うーん。合っているようであっていないような・・・
それに、中身は結局見たことがなかったみたい。
教育勅語の中身は・・・
教育勅語は、『教育ニ関スル勅語』と言って、明治天皇が山縣有朋内閣に与えた勅語で、政府の教育方針を定めた内容になっています。
明治天皇から国民に語りかける内容になっていますが、その中の12の徳目と言って、
 1.父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
 2.兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
 3.夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
 4.朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
 5.恭儉己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
 6.博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
 7.學ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
 8.以テ智能ヲ啓發シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
 9.德器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)
 10.進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
 11.常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ (法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
 12.一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機があったなら自発的に国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)
というような事が書いてあります。別に危険な事は書いてません。書かれ方がちょっと古い感じかな、って思いますが、特に何がいけないってことは書いていないと思うのです。
12番目の「国のために力を尽くして~」という部分が軍国主義だ、というように捉えることも出来ますが、自分の生まれた国がピンチなら、武力以外の道でも、自分に出来る事をする、というのは良いことかな、と思うのです。
今現在の日本でも、文部科学省の方針は全国の学校に半ば強制的に伝わっていると思いますし、この教育勅語にしても、何も「戦争しましょう!」と謳っているわけではないと思うのです。
何が言いたいかというと・・・
実際に触れて、実際に見て、実際に聞いて・・・確かめてからそのものの批判をしないと、
なんかおかしな事になるな、と考えています。
もし、この教育勅語が’おかしい’考えとして、一つ一つ逆の事をやっていったら、、、、
とんでもない人間が育つのではないでしょうか。
この原本、見てみたいです、可能であれば触れてみたい。