スピンオフ

「スピンオフ作品くらい作れるだろ」

乱暴な言い方ですが・・・
僕は役を創ってくれる役者さんに求めることの１つです。

台本上に居る登場人物である限り、どんな少しの情報からでも、
その登場人物独自の物語っていうのはあるはずなのです。

つまり、その作品が出来る前から存在し、終わった後でも存在している（生死に関係なく）ならば、
台本の、たとえ一言からでも・・・少なくともその登場人物の生い立ちからその物語に至るまでの間の出来事くらいイメージするのは当たり前だと思うのです。

本編にてたとえ一言しか喋らくても。
その人間は確かに生きています。
その人間の人生は物語の本編の本筋とは別かもしれませんが、ちゃんとそこに存在しているのです。
だからこそ、生命を吹き込む、息吹を吹き込むのであれば・・・
その人間すべてを受け入れスピンオフ的な事もイメージして、役に向かい合う必要があると考えています。

ただ、本編と矛盾が発生するような・・・役者本位のスピンオフなんてクソ食らえ。
スピンオフでも、登場人物がその世界に存在しているはずだ、と考えています。