人間には欲がある。

良い食べ物が食べたい。
かっこいい/かわいい/きれいな 異性と付き合いたい。
皆に尊敬されたい。
お金持ちになりたい。
情欲に絡まれたい。
浴びるほど酒が呑みたい。
ドロのように寝たい。
肉欲に溺れたい。
あいつを蹴落としたい。
有名になりたい。
・・・・。

しかし、これらの欲望を表に出すことはまずない。

何故ならば、それを出してしまったら・・・
周りの人は元より色々な人におかしい目で見られる事があるからだ。

怖いのだ。

人に奇異の目で見られるのが怖いのだ。
だから、仮令、欲望を持っていても、持っていないふりをする。
持っているくせに。

怖いから、表に出さない。・・・僕は弱い人間だ。

だから、それを着飾って表に出すことがある。
言い訳をすることがある。
夢の名を借りて・・・その欲望を表に出すことがある。

欲望の何が悪いのか。言葉が変わるだけで、欲望は変わらない。
欲望を求めて何が悪い。

でも・・・
僕は怖いから、欲望を表に出せない。