俳優になりたい、声優になりたい。
その思いを描いている人の大多数が・・・
「自分を認めてもらいたい」
「有名になりたい」
「チヤホヤされたい」
といった思いがあると思います。

これはけしてダメなことではありません。

役者や演出者をやっていく上でこうした気持ちがなければいけないとも思っています。

しかし、こうした思いと反対の思いを興さなれければいけない時があります。
それは、「作品を創るとき」です。

多くの作品は1人で出来るわけではありません。
複数の共演者とたくさんのスタッフによって成り立ちます。
自分の功名心や目立ちたい、という思いだけではバラバラな作品になってしまいます。
作品や役に向かい合う時には「私」というものを抑えることも必要なのです。
作品の中で自分の役割を考え、役に向き合い、作品を考える。
且つ、表現するものとして、自分の技術や感性の向上も考える。

二律背反なのですが・・・こうした事象のバランスをとることは非常に難しいと思いますが、作品を創る行動にとって、とっても大切な事だと思うのです。