僕の実家は襖屋さんです。
父と弟が襖屋さんをしています☆
そして、その襖屋さんの取引先の社長が・・・参議院議員選挙に出てました。
今朝、新聞見たてら、載ってた。ビビりました、、、

さてさて。

僕が学校の講座や、中学校や高校に呼ばれてのワークショップ、一般に行うワークショップなどで気をつけていることがあります。
それはいわゆるレッスン時に自分の『思想・好み』を出さないこと。
芸術に答えはないわけですから、『先生』である自分の好みを出さず、芝居というものに対して、事実のみを伝えるように心がけています。
とても嬉しいことに講座やワークショップなどでお話をすると、僕の考えに共感をもってくれて、支持してくれる事が多いのですが・・・
演技そのものに対してややり方などに対して、さも正解がそれであるかのように言わないように気をつけています。
何故ならば、これから俳優として勉強を重ねて行く人々には固定観念を持たずに色々な方法にチャレンジしてもらいたいからです。
僕がやってきた方法だったり、芝居に対する考え方はもちろん言いますが、常に「この他にも考え方ややり方はある。色々な方法を試してみて、自分にあったやり方、考え方を見つけて欲しい」と付け加えるようにしています。
(もちろん、やらない前にやり方を選別するのは論外です。)


一方、演出家の時は、無茶苦茶自分の『思想』をある部分で押し付けます。
自分が創る作品にはやはり思い入れがありますし、如何に自分の思いを作品を通じて表に出せるか、というような作業ですから・・・
世間からかけ離れているとしても、自分の『好み・思想』をスタッフや役者さんに求めてしまいます。もちろん、この『好み・思想』がお客様から敬遠されたり、役者さんからも支持されないこともあります。しかし、”表現”ということを考えた時に、(色々と変化があったとしても)『思想・好み』というものは非常に大切な事柄の一つであると考えています。
演出家というものは「選ばれてなる」職業でありますから、俳優さんにこの『好み・思想』を支持されると本当に嬉しくなります。そして、作品を通じて、この『思想・好み』をお客様に支持されると更に嬉しくなるのです!

また別の機会に書きたいと思いますが…
「レッスン」と「練習」と「稽古」というのはやっている事が似通っていても、目的が全然ちがうんじゃないかなと考えています。