今日は『創りだすモノ』ということをちょっと考えてみました。
同じ台本だとしても、演出家や役者が違えばそれは違うモノになる。
これは誰もが思うものであると思いますし、感じるものであり、実際にそうなのであります。

それは何故か。
それは創りだすモノにはその創った人の思いや精神が反映されるからだと思うのです。
料理しても、プラモデルにしても…もちろんお芝居にしても。

同じ花を見て、「綺麗だな」と誰もが共通して想う思いと、
その美しさを表現する言葉は人それぞれであり、脳で感じている感想はやはり人それぞれ少しずつ違っているのだと思います。

ちょっと話はずれますが…同じレシピでも…
例えばカレーライスを作ったとして、同じレシピだとしても、できた料理はその作った人によって、味も外見も違うと思うのです。
それは、包丁の使い方なのか、炒め方なのか…煮込み方なのか、味付けなのか…
その全てがどこか違えば、出来上がった料理も当然違ったモノになってくると思います。

お芝居も同じだと思っています。声も外見も技も異なる役者さん。方法が違う演出家が行えば…例え台本が同じでも、出来上がる作品は違うものとなる。

当然の事と思います。
全ての方法ややり方を同じにしたらいいんじゃないか…上手い人のやり方や技術の通りにやれば、似たようなモノが出来るのではないか…そんな思いも出てくるかもしれません。
もちろん、修行というか勉強をする時に先輩や上手い人の技術を真似をするのは良いと思いますし、やっていくべき事だとも思うのです。

しかしながら、私は思うのです。
方法ややり方を同じにしたら…創りだしたモノに心が反映されなくなるように思うのです。
いくら技術や技を真似できたとしても、創りだしたモノに現れる心までは真似できないと思うのです。
その代わり、自分の心、精神を創りだすモノに目一杯注ぐ。
だからこそ、その作品は、素晴らしいものとなり、同じものが1つとない作品に仕上がるのではないかと考えています。

同じ本でも人が違えば、違った作品になる。それはその創りだすモノに創る人々の心が反映されているからに他ならないと考えております。
技と同時に精神も磨いていかなければいけないな、と考えております☆