新和座では西洋の古典の物語をよく上演します。特に中世ヨーロッパの戯曲と聖書は切っても切れない関係があります。
それだけ当時の人々の生活には宗教、キリスト教が根付いていたとも言えると思います。
今回はその中でも新約聖書について書いていこうと思います。
新約聖書は旧約聖書と並び、キリスト教の聖典です。
新約聖書のみを指してキリスト教の聖典とするのは間違いのようです。
キリスト教徒たちによって紀元1世紀から2世紀にかけて書かれた文書の集まりで、
福音書と言われるイエス・キリストの生涯を描いた4つの文書でしたり、
使徒行伝と言われるイエスの死後、使徒(お弟子さんたち)が奮闘している姿だったり、
その使徒たちが各地へ送った手紙だったり、
”ヨハネの黙示録”といわれる文書だったりで
構成されています。
第6回公演『サロメ』のサロメについての記述はマタイ、マルコ、ルカのそれぞれの福音書に見ることができます。特にこの4つの福音書はイエス・キリストの言行録であり、イエスがおこしたとされる奇跡が書いてあります。ちなみに福音とは良い知らせという意味で元々はギリシャ語euangelionと言ったそうです。
英語の直訳では good news。Evangelion/エヴァンゲリオンとも、Gospelとも言うそうです。
西洋、特に中世の戯曲を読む時はこの4つの福音書を読んでから読み直すと更に内容が深く理解できると思います。
劇団新和座第6回本公演 サロメ
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