視線が決まれば…

お芝居をしていて、どうも動きがおかしいな、とか
監督さんや演出に動きのダメ出しをされたりしたら…

最初にチェックする部分は視線であり、何を見ているか、だと考えます。

人間は面白いもので、向いている方に、見ている方に身体を向かわせようとします。
それは、手だったり、足だったりも同じです。

視線が決まらないと身体の動きも決まりませんし、
視線が決まれば、キレのある身体運びになってきます。
そして、それは声にも現れると考えます。

つまり、仕草も含めて動作の部分でおかしいな、と感じたら、
まずはその瞬間瞬間どこを見ているかということを確認し、
一つ一つ整理していくことが肝心です。

そして、次にその視線の先にあるものに対して、どのように感じ、思うのかを考え、
身体の動かし方を確認します。

身体を動かしたとしても、視線が決まらなければ、
単に段取りになってしまいますし、
表情も声もついてこない、私はそう考えています。