愛だろ、愛。

どんな作品に挑むにしても、
何かしらのテーマが必要になってくると思います。
サブテーマというか、演出意図と言ってもいいかもしれなません…

作品それぞれ、登場人物も異なれば、もちろん話の筋も違います。
そして、役者も違いますし、その時の状況も、僕自身の捉え方が違います。
仮令、同じ作品をやるにしても、この演出テーマというか、主題というか、思想というか…
これらがまるで違うと思うのです。

同じ作品だとしても、まるきり同じではオモシロクナイと個人的には考えます。

そこに何か訴えるモノが必要だと思うのです！


僕は個々の作品にそれぞれ演出テーマをもって挑みます。
と同時に、どの作品にも共通して考えていることがあります。

それは
『人間の愛』
というものです。

それは、恋愛の愛かもしれないし、
それは、家族の愛かもしれないし、
それは、夫婦の愛かもしれないし、
それは、兄弟の愛かもしれないし、
それは、師弟の愛かもしれないし、
………。

人の愛というものをベースに作品を構築します。


どんなに悲劇だったとしても、その登場人物の行動にはどこかに必ず愛ゆえの行動、愛情が必ず理由であると僕は考えています。
どんな行動にもその人物の、何かに対しての愛があると思うのです。
それが自己愛か他己愛、利己なのか他己なのかはわかりませんが…

とにかく、人の愛というものをもっとイメージし、作品に深みを持たせるテーマを考えることが非常に重要だと僕は考えています。