お稽古が進んで行くと、お芝居の場合、どうしても動きが出てきます。
私は、先に「約束段取り」という、所謂段取りを役者の皆さんに伝えます。
もちろん、公演までには何度も変わるのですが…

ここで私が留意しているのは、段取りと仕草と動作は異なるということです。

段取りはあくまで、舞台制作上の制限であったり、見せ方であったり、言わば演出が何を
表現したいかによって変わってくる動きであると考えています。

一方、仕草や動作は役個々の動きであり、そこには制作上の制限などはあってはならないと思っています。

つまり、段取りが入ったからと言って、それがその役の動きの全てではないと言うことです。


今回のこのお芝居、
$偽典:もなから文書-坊やチラシ

もう、長いこと私と共にやってきてくれている役者さんばかりの出演なので、
こうしたムトウとの約束事には慣れっ子ではあります。
しかし、私たちは日々変わる感覚の中で満足することなく、段取りも動作も仕草も磨いて行くものであります!!