台本が覚えられねぇぇぇ

歳を取ると新しい情報がなかなか頭に入ってきにくくなるという…言い訳を先ずさせて頂きました。

「うわぁぁぁん、ドラえもんー 台本が覚えらないよぉ~」
パパパパパーン!
「アンキパン!」

と私にドラえもんがいるわけではないので、どうしたものか。

・・・。

色々な覚え方があると思うのです。
自分の台詞を録音して、聴きまくり覚える方法。
書いて書いて書きまくり覚える方法。

しかし、私は、「台本を1日1回以上、すべて読む」という事を行なっております!

良く私は講座やお稽古にて、
「台本を1日1回以上、すべて読みなさい。」と云います。
他人の台詞、ト書きなどなどすべて含めてです。

何故ならば、自分の台詞しか読まないと、それしか頭に入ってこないため、
結果として、台本を覚え、身に付くのが遅くなるわけです。

無論、自分の役の出ていないところも全てです。

そして、もう一つは「限られた真実」しか目に入らないという事です。
脚本にはその物語の色々なヒントが隠されています。
―――他人の科白やト書きにこそ、自分の役のヒントが多くあると思います。
一部しか理解していなければ、その世界でその役を生かすことはできないと考えているのです。

別の側面から考えてみましょう。
実世界で自分を表すのにどのような方法が考えられるでしょう。
 ・自分自身で自分の来歴や性格を考え、言葉にしてみる。
 ・自分の親兄弟に自分の性格を言葉にしてもらう。
 ・お友達、先生に自分の(一部に関しての)評価をしてもらう。
などなどたくさんあると思います。
つまり、一人の人間を言い表すのにも色々な関係性の人間の言葉があって初めて、―――朧げに―――表されると思うのです。

実世界の人間でさえ、言い表すのはものすごく複雑なのですから、多くが架空の物語であろう、台本上の役についてはその役の台詞のみならず、ト書き、他の人の台詞、ト書きなど、台本すべてを隅から隅まですべてを反復して読み、自分の役と向かい合うことが必要だと思います。

その第一歩が台本を1日1回以上、全て読むだと考えています。そうすることによって、限られた真実が広がって行き、想像が無限に広がって行くのだと考えています。


…ガンプラ作る前に読もうっと。