舞台演出をやる上でキャスティングほど大事なものはないと思っています。
もちろん、お稽古や練習はするのですが、
キャスティングで8割方演出やディレクションの仕事は終わるかな~とも考えています。
(学校や講座ではそうは行きませんが・・・)

そして私がキャスティングで重要視しているのが、
『テーマ』
です。

今まで携わってきた作品では先にテーマがあって、キャスティングをしていきました。
ですので、この人はこの役で大体決まり、、、というのはあまりなく、
同じ作品でも、そのテーマによってキャスティングは変わっていくものだと思っております。
もちろん、制作的な縛りを十二分に考慮する必要があります。

さて、さて。
今回劇団新和座でやるお芝居、『ドラマティックシアター』でのキャスティングです。

今回は本公演ではなく、特別公演ということで、
制作的な縛りは『出演者を少なく』ということです。
座の制作部からは4人くらいで、というような提案がありました。

4人…
戯曲を探すにしてもなんとまぁ、微妙な数。

制作部と我々演出部で一緒になって、第1回目のテーマ会議をいたしました。
色々出た中で決定したのが、
『男と女の愛の形』でした。

このテーマに沿って、戯曲を捜し、仮の配役に頭を悩めました。
今回は、この4人。

偽典:もなから文書-DT石井
偽典:もなから文書-DT古川
偽典:もなから文書-DTなら
偽典:もなから文書-DTムトウ2

僕も出ることにしたのですが…あまりやらないんですけれどもね、
出演して、演出するって…
演出なら演出に集中するべきだと考えているのですが、
今回のテーマとこの戯曲には知りうる役者さんでムトウかな、と思ったので…

さて、私のことはどうでも良いのですが…
この中でどのように配役をするか、本当に悩みました。
今回2つの戯曲で男女二組に分けるのですが…
男と女で2パターン、同性同士で1パターン、また男女の役をひっくり返して2パターン、、、
などなど、色眼鏡を書けずに色々なパターンを組み合わせて、一番しっくり来るものを選ぶわけです。

今回に限らず、どんな作品でも色んなパターンをイメージして、
問題点や疑問点、矛盾点を整理して、一番しっくりくる配役の組み合わせを選びます。

そして、次の仕事は各役のイメージを役者さんに伝えるために、その役のイメージの概要を書くわけですが…