このブログを読んでいただいている方の中にはお芝居を始められたばかりの方や研鑽中の方もいらっしゃると思います。
レッスンやお稽古、練習中の中で
いやぁ~どうして伝わらないんだろう?
って感じる事がありませんか?!


お芝居については自分の思っている事や、考えが相手役や先生、演出家、監督、共演者に伝わらないことってあると思います。
今回はこの事について考えたいと思います。

何故伝わらないか―――。
それは自分と他の人が同じ脳ではありませんし、
同じ経験をしていないからであり、
自分が思い描いた事が完全に伝わると言うことはない、
と考えられます。

しかしながら、お芝居をする上ではこうは言ってられません。

では、どうしたら良いか。

まず、お芝居の場合ですが、
これはまず自分のイメージが詳細に出来ていないとなかなかお客様に伝えることっていうほは難しいと思います。
つまり、台本をよく読み込み、理解・解釈し役作りをする上で詳細にイメージする。
この事が肝要だと思います。
これが第一歩であると同時に伝えるという行為の基盤部分だと思います。

次に共演者同士の話合いやスタッフとの話合いで”伝わりやすく”するのは、
語彙力とここでもやはり想像力だと思います。

語彙はこれは多いほうが良いですね。
色々な台本や物語で様々な言葉に出会うと思います。
その言語、語彙を理解することはその言語(日本語)を操る上で非常に有益だと思いますし、
色々なおしゃべりに対して厚みがでてくると思います。
(人は思っているほど、自分に興味を持ってくれていませんから・・・
自分から興味を持たせる語彙力と話し方が必要になってくると思います。)

ちょっと本題とは離れますが…英語を母国語とする外国人の方と会話する場合、仮令、文法がある程度わからなくても、単語をたくさん知っていればなんとか通じたりもします。

次に想像力ですが、アルバイトなどでもそうだと思いますが、誰かと話していて、
その人の立場で自分の話を聞いてみたとする…すると色々と欠けている情報があるかもしれません。
この欠けている情報…相手からすると”こいつは何を言っているのかわからん”…という部分を埋める事が大切だと思います。そこには相手の立場に立つ想像力が必要不可欠だと考えています。

どうして伝わらないか…
もともと同じ脳や考え方、まったく同じ経験をしている人は世の中にいないと思います。
ですので、自分が仮令一生懸命しゃべっていたとしても相手伝わる事って実はほんの一部なわけです。
そうした一部を更に増やすには想像力を広げて、相手が「?」と思っているであろう情報を付加してくことが大切だと思います。
それにははじめのうちは何回も話をする必要があるかもしれませんし、
相手によっては何回も聞いてもらう必要があるかもしれません。

そして、お芝居をしていく上ではお客様にダイレクトに伝えなければいけません。
ですので、想像力はもちろん、伝えるための語彙、技術を同時に研鑽していく必要があります。
それには色々と見、聞き、吸収していくことが肝要だと考えています。