トラスロッドにまつわるエトセトラ~湿気との闘い~ | ★

    

最初に…
ここに書いてあることが絶対に正しいとは限りません。
もし参考にして何かされる方がいたとしても
必ず自己責任にてお願いいたします。
ホントお願いいたします。


最近とんでもない湿気ですね。
部屋の湿度計で大体平均70くらいになってきてます。

そうなるとネックが逆反っちゃいますね。
まずこの時期に一回。
そして冬に入った乾燥期に一回。
あまりにひどい場合はロッドを回します。

ひどくない場合は弦高で調整しちゃうときもあります。

ちなみに今回はストラトは全然オッケー。
テレキャスは逆反り
レスポールは逆反り
グレッチは逆反り
な感じでした。

ですのでストラトは触らず。
ストラト凄いなぁって思います。
一回もロッド触ってないかも。

で、テレキャスとレスポールはとりあえず少しロッド緩めて弦高で調整していい感じです。

もう少し時間できたらグレッチは弦交換も兼ねてネック調整もしたいと思います。

ご存じな方も多いと思いますが、通常のトラスロッドは緩める方向にはほぼ使わない(効かないわけではないですが)と考えられているそうです。

どんどん順反りしていくというのがデフォルトの考えで、逆反りという方向にはって言うのはほぼないみたいです。
さすが乾燥しているアメリカ製ギターたち。

PRSはダブルアクションなので反対側にも効くみたいです。

さてさてメルカリとかヤフオクでトラスロッドの余裕ってどれくらいですか?
ってよく質問あると思うんですけど、これって難しい質問で、まずはっきりとは答えられないと思います。

一つ目はいっぺんにトラスロッドを回し切るとネックにあまりよくない等の話を聞いたことがあるからです。
ねじれてしまうとか…そういう感じですかね。

後はやっぱり今が悪い状況でもなのにネックに無理な力をかけてしまうのはやはりよくないような気がします。

ただちゃんと考え方もあるそうで、やってみたい方は自己責任でお願いいたします。

ストラトのネックで書きますが、まずネックを外してトラスロッドのナットを抜きます。

で、ナットを抜いたネジの部分に細い棒か何かを入れます。
細い棒のネジのお尻の部分と同じ長さの部分に線か何かを入れます。
それを測って、何ミリあるかチェックします。

その後細い棒をトラスロッドのナットの中に入れてトラスロッドの入口の部分に線を入れて
その棒の長さをチェックします。

ネック側の棒の長さが7ミリでトラスロッドが12mmだとあと5mmは絞めれると考えます。
(厳密にいうとネックの中のネジの部分にネジ山が切られているというのが条件ですが見えないことが多いです)

こういった形で数値的にトラスロッドの余裕があとどれくらいかをを見ることもできますが、正直トラスロッドのナットを抜くという行為があまりいいとは思わないので、よっぽどの事…

例えばトラスロッドはまわりそうなんだけど硬い場合でグリスを刺したいときとか、そういう時についでにやるといいかもしれません。

あとはネットを検索すると色々出てきます。

トラスロッドのナットを抜いてフレット側を下にしてフローリングに数日置いておくとか
(トラスロッドってネックがやっぱり緊張している状態なので少しだらんとさせてあげるというのが理屈らしいです)
逆に逆反りでもうトラスロッドが緩めれない時に太めのゲージで一音上げチューニングをして(6弦側は半音下げとか)一年ほっといたら見事に直ったり。
6弦順反り、1弦逆反りのねじれだったけれど、一弦側のテンションがあまりにきついのでテンションガイドをつけてなかったギターにテンションガイドを付けたらちょっと改善されたり。

色々あるみたいですよ。

信じるか信じないかはあなた次第ですが、僕の間隔だとやっぱり手の感覚が強いです。
これ以上まわらない硬さと、まわるんだけど硬くてまわってないってやっぱり経験で分かると思います。

それでもわからない時は抜いて確認しますけど。

前回かいたネジをこれ以上回すとネジ山をつぶしちゃうなぁとかも手の感覚です。

こういうのって結構大切かなぁ。と思います。

自分のギターなら100%の力を発揮できるけど、人のギターは壊すのが怖いので80%くらいの力でやっちゃったりするので。

でも自分でやる必要はないので、その時間を弾く方に回したい人は楽器屋さんに出しましょう。

といったトラスロッドのお話でした。


それでわ。