今日は朝からお日様が出て
雨ばかりが続いていたので
久しぶりの光でした
この10日あまりの間に
日の差し込む角度が少し傾いて
なんだか秋の気配
雨の日に気温が下がったせいか
木々が少しだけ紅葉しているところも
庭の木槿は落ち
秋明菊の季節となりました
着実に自然は刻々と時を刻み
前へ前へと進んで行きます
風が吹いてきましたが
秋の風
そして枝の上に蝉が一生懸命鳴いています
雨の間は息を潜める様にしていたのでしょう
風吹きて一蟬吟ず
維摩居士の一黙の話があります
ある日、維摩居士の所に大勢の菩薩や釈尊の弟子が集まり
様々な法談をなさったそうです
「不二の法門(相対する様々な差別世界ではなく
絶対の平等一枚の悟りの境地)に入るには
どうしたら良いのか」
との問いに
皆、様々な見地を解く中で
文殊菩薩が
「一切の法には言葉も届かない」
と説きました。そして
いよいよ維摩が答える番となりました
皆が注目する中で維摩はただ黙り
何も言いませんでした
その沈黙は「一切の法に言葉も届かない」
と説明した文殊を遥かに凌ぐ大説法であり
価値のある沈黙とされました
そこから
「維摩口を開くにものうし、
枝上一蝉吟ず」
(維摩居士が黙っていても
蝉が説法してくれる)
という句があります
風に吹かれて鳴く蝉の声もまた
不二法門の大説法であります
という意味だそうです
奥深いですね
沈黙の価値
秋風に吹かれ
長く部屋に差し込む朝日を感じ
季節の移ろいに気づきながら
蝉の一生懸命鳴く声に耳を傾ける
それだけで
自然と自分の一体感を味わえますね
そんなことをしみじみ感じる今日でした
菊の花を載せてみます

