父の蔵書は
宝の山で
ため息が出た。



父は2003年3月に鬼籍に入っている。

 今回、改めて蔵書を調べてみた。

そのなかに沖縄市文化財調査報告書第35集
「沖縄市の伝承をたずねて」東西部編があった。


奥付には平成20年10月31日発行とある。
内容は沖縄市各地域で聞き取りをした
調査報告書である。


生の声がつまっており、

泡瀬のフォークロアを知る上でも貴重だ。


  特に亡き父が、泡瀬ビジュルや
屋取(ヤードイ)のことなどを
話していることに驚く。


亡くなって5年後の発刊なので
父は出版の事実を知らず旅立った。


沖縄に戻った理由のひとつに
泡瀬史の確認があったので
当該調査報告書はたいへん興味深い。


そして父が生前40年余の永きにわたって
書き連ねた、おびただしい数の
ノートがある。


備忘録と題されたA4サイズのノートであるが
日々の雑記や家族のことが記されてあり、
読むのが怖い。幼少のころのできごとが
リアルに書かれているからである。


 今後の創作にあたって、この資料で

正確な記述ができることに

こころより感謝をしたい。




パパの大切なARISAへ。



お帰りなさい。小学校楽しかった?

 

 昨日はメールありがとう。
東京は雨のようだね。

沖縄は夏のあおい空がひろがっているよ。
 

あまり暑くて夜中の2時に目がさめた。
エアコンはあるけど
パパは、いそうろうなので

えんりょしているんだ。

沖縄は5時をすぎないと明るくならないので
その時間にアワセの漁港に散歩にいったの。
 

着いたときにちょうど朝日が昇って
黄金色にきら、きら光って
とてもまぶしかった。

今度、いっしょに見ようね。

  これは秘密だけれど家に帰ったら
マサコお祖母ちゃんが
お昼におしいもの食べなさい。って
おこづかいを二千円もくれました。
ラッキーって、喜んでいる場合か!

 ほうこく!午前中にセミがミ――――ンと

一回なきました。

 

 なので、まだ朝の十時なのにシャワーをあびて
オリオンビールサザンスターをのんだ。ゆるして。
また、明日メールします。




パパがだいすきな RYUNOSUKEへ。



お帰り。

 

 おきなわの おばあちゃんの家の
ネコの名まえが わかったよ。
ミミちゃん。というんだ。
女の子みたいだけれど ミミはオス。
しかも ゲキ太りのネコ。
アワセだい一びょういん から
マサコおばあちゃんが もらってきたんだって。

 

 びょういん生まれの ネコだよ。
でも とてもおとなしい。
ノミがつくから 外には出さないんだってさ。
お家のなかで だら、だらしているよ。


 おふろのせんめんきに 水が入れてあって、
パパそれを すてたんだけれど、
ミミがさわがしいので 何かとおもったら
ミミの 水のみばだったんだって。


 おきなわが あんまりあついから
ミミ ソファーのうらや
ろうかのすみに ねそべっているので
パパは二回もふんでしまった。

♪ネコふんじゃった。ネコふんじゃった。


 と、いえばRYUくんピアノの
おけいこ がんばっていますか?
こんど パパにきかせて。

あした またメールするね。




朝日が昇る
泡瀬漁港で
こころの洗濯をした。



 沖縄市泡瀬は時計の短針が
5を差すころ、やっと明るくなる。


 ビジュルに詣でて
モスバーガーの前を連なる
アワセベイストリートを
北へ歩を進めた。


 通りには
5メートルはあろうかと思える
高木の熱帯樹が風にゆれていた。
樹木の名がわからぬ。
勉強します。


 与勝半島の稜線から、目を眩ますほどの
黄金色の朝日が昇る。
静かな漁港には釣り人がなにかの準備をしていた。
釣り船や遊漁船がおだやかな波にゆられている。


 東側のマリーナとの境界まで
ぐるり。まわってみた。
潮のかほりは薄い。海面をクラゲが
漂っている。


 ――あれっ。クラゲは秋口に
姿をみせるはずでは。


 住宅街を歩くと、散歩の人と
すれ違う。
門扉の前で植木に水をまいていた主婦が
にこやかに、あいさつをした。


――おはようございます。


 この辺りもずいぶんと家が建ったな。
と、ぼんやり歩いていたら道に迷う。


いきなりの30度。
いきなりの夏空。
そして、いきなりの眩暈。



全日空129便は定刻どおり那覇空港に降り立った。
外はいきなりの夏空である。
雲も夏の衣替えをすませていた。


 実家の姉が自慢のBMBのエンジンが具合悪く
ドッグに入っているので
タクシーで帰ってこい。とわれたが
ターミナル前からバスに乗りこんだ。


 途中、中部商業の女子高生とF高校の

女子高生が乗りこむ。
下車の際、中部商業の女の子たちは
運転席に「ありがとうございました」と声をかけた
F高校の女の子やその前に下車した
K高校の女の子たちは無言だったので驚く。

 いづれの高校も夏をさらに暑くする
高校野球の強豪校だ。

 

 えらいぞ、中部商業。――姉の出身校でもある。


 コザで下車し、娘ARISAに電話をする。
こころなしかARISAの声が

震えているように思えた。
RYUNOSUKEは変わらず元気だ。


 コザからタクシーでビジュル交差点へ。
ビジュルにお参りをして、実家へ。

 

 懐かしの我が家。

本年八十八歳の母は元気だ。
大汗に閉口し、シャワーを浴びた。

  

 オリオンビールがウマイ。

ひさかたの沖縄ごはん。
スブイ(冬瓜)にそーき(骨付き肉)

こんぶを煮たものがウマイ。


目覚めたら東京は雨。
きっと、沖縄は深いあお空が
ひろがっているだろう。



02時に事務所の寝袋で目覚める。
荷物をゆうパックで発送する準備。
これでディーパックひとつで搭乗できる。


到着したときの
回転寿司のように荷物を
グルグル回すシステムが嫌いなのだ。


乗客がまわりに配慮なく鬼と化す
あの一瞬。
自分もそうなのか?
そう考えると不快になる。


日曜日に子どもと
どこまでも走った
ステップワゴンを廃車にした。




 午前中に車を廃車にするため
販売会社に持ちこんだ。
車内を点検すると食玩の、おもちゃや
ゲームのコインなどが見つかる。


廃車手続きは容易で,あっという間に終わった。
梅雨空の下、空の機嫌がよさそうなので
県道を3.5キロひたすら歩く。


30分弱の時間を要する。
このペースであれば1時間5キロは
進めるか。と、漠然と思う。


1日に5時間約20キロ走破すれば
3日ほどで計画は遂行できる。
なんのことかは後日。


実は沖縄へ行くのは
この計画のためである
(ブログに伏線はって、どうする)


※ブログはアップ後修正がきかないことを知る。
 誤字、脱字が直せない。赤面。推敲します。