公園のなかに
先祖の墓がある。
そこは、海を望む美しい聖地。
沖縄に四年振りに帰ってきたら
叔父がICUに運ばれた。と、いう報が待っていた。
見舞いに行くと幾つもの管が
顔を覆っている。いたましい。
医師の説明によれば
安静へと向かっている。とのこと。
「よかった」と胸をなでおろした。
暫くは問題がないだろう。と、
沖縄に戻ってきた目的のひとつである
グスク巡礼の旅に出た。
出発する日の早朝4時過ぎ
電話が一度鳴った。
間違い電話か?
気にかけることなく、自宅を出た。
泡瀬ビジュルを起点に
朝5時グスク巡礼の旅に出る。
7時勝連城着。306度見晴らしのよい
丘の上である。
泡瀬の海の向こうに
中城城址がみえた。
その裾野の病院に叔父はいる
帰りに見舞いへ行こうか。と思った。
勝連城を後に1時間ほど歩くと
突然、携帯電話が鳴った。
叔父が亡くなったとの知らせ。
慌てて自宅へ戻る。
偶然に偶然が重なりあったのか
不思議なことばかりが起こった。
実は叔父をモデルにした小説を
ある出版社の懸賞小説に応募している。
今回の帰沖は次回作の取材でもあった。
通夜の席で叔父、叔母に「あなたを呼んだのね」
と、いわれて不思議なキモチになった。
◎叔父も眠る墓の前。向こうに泡瀬の海がみえる。







