純インド風 という鏡(笑) | Mutant-Lab

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自分を映す鏡、って意外な物がありますよね(^^)。

とあるブログで、「純インド風カリーの店」という看板写真があり、純なのに風? という突っ込みがありました。

オレも確かに違和感を感じました。でも、それはオレ自身のせいみたい。

そう、それはまるで鏡。

純インド風、という言葉はおかしくないと思います。

間違っているのは、使い方じゃなく、オレの受け取り方の方じゃん、と思ったんです。

例えば和風と純和風。

和風建築=日本的なエクステリアやインテリアを持ちながら、鉄筋構造など現代技術も入ったものを含む。
純和風建築=木造で伝統の日本様式の建物。

和風料理=日本的ながら、調味料や食材に現代的な材料・アイディアを取り入れたものも含む。
純和風料理=明治以前の調味料など、伝統の食材に拘った日本料理。

という分け方があるそうです。

「~風」は、現代では「~っぽい」とイコールなイメージがありますが、本来は風俗・様式を指す言葉です。
言葉は流行、変遷無しには語れないのですが、今は特に薄っぺらい記号化傾向が強いと思います。

和風パスタ、イタリア風コロッケ、インド風サンドイッチ…こういう別の物との組み合わせで使われる場合が多いため、○○風はまがい物、というイメージが逆に定着してしまいつつあります。でも表面的な事に流されるままになれば、文化の意味さえ見失う場合があります。

例えば、「一所懸命」が今はほとんど「一生懸命」に変わってしまいました。実に残念な変遷だと思います。
言葉の意味は一所懸命の方がずっと深いのに、今では元の一所懸命を使うと「間違ってますよ」と言われかねません(笑)。

現代では、日本文化に興味を持った外国人の方が、日本文化、言語に詳しい場合も往々にしてありますよね。

さらに、「インド風カレー」ではどこまでインド様式なのか、あまりにバリエーションが多くて曖昧です。つまりカレーという食べ物、言葉に対する我々の定義も曖昧すぎるのです。

おそらくこの店の経営者は、本物のインドのカリーだ、と言いたかっただけでしょう。そしてその言葉の使い方に間違いはありません。

違和感は、相手ではなく自分の方に原因がある場合が意外と多いものです。

自分より愚かに見える誰かがいた時、それは映し鏡かもしれません。