平成27年1月20日県央県南広域環境組合がJFEエンジニヤリング株式会社に対して損害賠償を請求していた事件の判決が長崎地裁であった。1月21日の各新聞には約38億7300万円の請求に対し、約16億7400万円の支払いを命じたとの報道があった。1月21日11時ころ、県央県南広域環境組合に電話をして、判決書の写しの請求を文書公開条例に基き請求しますと言って、出かけました。文書公開条例に基き判決書の写しを請求すると、判決書の写しは交付できない。それでは閲覧を請求すると、どこまでを閲覧させるか、まだ決めていない。判決書は160ページ以上あるので、自分たちが判決書を読み込んでいるので、15日以内に判決書を閲覧させるか回答するとのこと。早く結論を出してくれ、不服申し立てをするからと言って、組合を出た。職員に事件番号を聞いたら、平成20年(ワ)第612号損害賠償請求事件であることを教えてくれた。11時30分長崎地裁民事部に事件番号の閲覧ができるかどうかを尋ねたら、午後1時から閲覧できるとのことであった。閲覧するのにどうしたらよいのかと尋ねたら、印紙150円、認印持参とのこと。地裁別館3階にどうぞ。地裁別館3階につくと、閲覧台があり、椅子も用意してくれました。13時40分から判決書を閲覧開始した。生の判決書を閲覧するのは初めてのことなので、160ページ余りの判決書の一部を紹介します。

 平成20年(ワ)第612号 損害賠償事件

原告 県央県南広域環境組合 代表者管理者 宮本明雄

 代理人   龍田紘一郎 中鋪美香 三宅敬英 中川拓

被告 JFEエンジニヤリング株式会社 代表者代表取締役 狩野久宣

代理人   今井和男 有賀隆之 箭内隆道 正田賢司 板垣幾久雄

       新井隆男 林田健太郎

主文  1 被告は、原告に対し、16億7455万5541円及びうち12億1458万7567円に対する、平成20年11月1日から、うち4億5996万7974円に対する、平成24年1月24日からそれぞれ支払い済みまで年6分の割合による金員を支払え。

2 原告のその余の請求を棄却する。3 訴訟費用は、これを7分し、その3を被告の負担とし、その余を原告の負担とする。 4 この判決は、第1項に限り、仮に執行することができる。

第1 請求 被告は、原告に対し、38億7345万1016円及びうち5億6411万0241円に対するへいせい18年4月1日から、うち7億5361万0030円に対する、平成19年4月1日から、うち6億5911万0292円に対する平成20年4月1日から、うち4億4766万9689円に対する平成21年4月1日から、うち3億4500万8612円に対する平成22年4月1日から、うち3億4894万5403円に対する平成23年4月1日から、うち3億7265万4254円に対する平成24年4月1日から、うち3億8234万2495円に対する平成25年4月1日からそれぞれ支払い済みまで年6分による金員を支払え。

判決の一部抜粋 補強工事 

ア 排水処理工事増強工事 請負代金3979万5000円

イ 液体酸素貯留気化装置設置工事3832万5000円

ウ 予備高温反応炉下部均質化炉政策工事 6930万円

エ シリカ除去装置設置工事8715万円 計2億3457万円

 平成16年12月22日 変更覚書に変更

罰則額の計算

 電力17年度9237万4095円18年度1億4325万0433円

 19年度1億2699万3627円計3億6261万8155円

 免責 152万9088円

 20年度7510万5129円 21年度 9162万0270円

 22年度1億2195万8460円計2億8868万3859円

 ガス17年度2億0429万0700円18年度1億9614万0690円

 19年度2億1849万7110円  計6億1892万8500円

 20年度 223万92244円21年度 3919万6659円

 22年度8751万5321円 計1億2895万1204円

 運転委託費 15億7638万2911円ー15億3405万=3233万2911円

 裁判長裁判官 松葉佐隆之 ㊞ 向 健志 ㊞ 武富 一晃 ㊞

判決書をざっと読み終えたのが15時40分。

県央県南広域環境組合の職員が狭い料簡で閲覧のさせない、写しの交付もできないと言い張ったが、必ず判決書の写しを手にえれて見せるぞ!!