こんにちは、求道者の天啓聖母です。
お金の為に労働する社会を無くしたい、日々の一歩一歩の歩みを綴ります。
英語と中国語は論理式であり、誰と会話しても誤解無く情報を伝えることに主眼を置いた言語です。
さらに・・・漢字の物凄いところは、中国語を話す人同士でなくとも漢字を理解する異国人同士で筆談すれば意味が通じる・・・世界の共通文字としては最強です。
一方、日本語は抽象言語であり、主語を欠き前後の文脈で推測しなければ意味が取れない。
日本語はまさに仲間内にのみ通用する言語を言えますね。
日本の社会構造を考えれば、アニミズム国家であり因果関係よりも精霊の祟りを恐れる国民にイノベーションは起こり得ない。
しかし、それだけではなく論理的思考を阻むものがあると感じております。
日本人の読解力問題および科学を記述するのに向かない日本語表記そのものについてです。
リンク先の著者は東ロボ君というAIに東大合格を目指させる研究者です。
彼女は研究を続けていくことでAIの限界を知ります、それは読解力です。
そして、そのAIの読解力以下の生徒がいることに気が付きます。
その人達の読解力がどの程度のものかと言うと、リンクの例を用いれば、
・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
以上の2文は同じ意味でしょうか。
答え 異なる
> もちろん、答えは「異なる」です。けれども、中学生の正答率は57%にとどまりました。
次の文を読みなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素
答え (1)デンプン
> 日本人大学院生は全員不正解。唯一正解したのが中国からの留学生だったというのです。
これ、2つの問題点があります。
ひとつは日本人の読解力が危ういということ、
もう一つは日本語は省略が多く、
省略部分は聞き手が補完して理解しないといけない抽象言語だということです。
論理式である英語や中国語とは異なります。
具体例としては、
昨日、Alexaが教えてくれるNHKニュースを見ていた時のことです。
The new Covid variant not more infectious for children than adult.
これを日本語字幕は、
子供が感染しやすいということはない
と書いていました。
えぇ・・・そうです、日本語の比較級には「・・・よりも」という比較対象が省略してあって当たり前なのです。
日本語字幕では従来のCOVID-19に比べて変異株は子供に感染しやすいということはないのか、子供が大人より感染しやすいということはないのか理解できません。
でも、日本語としては比較対象が省略されて喋ることは普段の日常会話に於いてごく当たり前なのです。
これで科学が記述できますか?
さらにもう一例、
ちっち♂は運動神経がイマイチです。
例えば、木から落ちてるちっちを見て、
デグーは高いところに登りたかる割に落ちるね
日本語では前後の文脈を読まないと、The Degu (ちっち固有のこと) なのか A Degu (デグー一般の普遍的なこと)なのか区別がつきません。
日本語の読解力の問題 (2)
に続きます・・・。
天啓 聖母