こんにちは、求道者の天啓聖母です。

お金の為に労働する社会を無くしたい、日々の一歩一歩の歩みを綴ります。

 

 

 

これまでも日本の義務教育の問題について書いています。

批判的思考が低い日本の教師に、批判的思考を育む授業はできない

EBMは義務教育で教えるべき(EBMの階層について)

EBMは義務教育で教えるべき(それぞれの治療法のEBMレベルは?)

 

wikipediaより借りてきました。

 

日本は損切の下手な国と言われています。

負け戦になってしまった太平洋戦争も特攻隊まで使って滅びの美学を貫いてしまいますしね。

ちゃんとトロッコ問題を学ぶべきですよ。

集団の利益を最大にするには、どっちに進むといいのかが選択できるようになります。

 

これ?何がいけないですか?

トロッコ問題はむしろ義務教育で当然扱うべきでしょう。

学校は社会で生きていくために現実を教える場所であり、全てのヒトを助けられる社会に!とかいうお花畑思考を身に着けさせる場所ではない。

もちろん、全ての人を犠牲にしない政策が最良でしょうけれど、例えばコロナ禍で全ての交通機関や小売業や飲食店を休業にすれば、COVID-19に感染して亡くなる人は減るでしょうけれど、経済的に破綻して自殺者が増える。

このあたりの微妙な匙加減のシミュレーションを行って、より犠牲者の少ない方針をとるのが国の政策です。

右に進めば10万人の犠牲者、左に進めば3万人の犠牲者、さてどっちに進みましょうか?というふうにしか決められない。

個人の利益と、日本人集団の利益という話。

 

 

減ったとはいえ、2019年の年間交通事故志望者数は3215人ですよ。

もう車は殺人兵器だから廃止したほうがいいですね、航空機や新幹線より死にますよ・・・・とはならないのはトロッコ問題を考えて国内で車を走らせたほうが交通事故死数よりも利益があると結論しているから。

 

 

さらに、

例えば、国家プロジェクトとしての麻疹対策

国の定めたゴールは麻疹の排除状態になること(国内で流行しない状態)。

麻疹対策について(たぶん2013-2014頃、日付がなくて不明。厚労省)

おぉ・・・嫌だ・・・。

空気感染怖いですね。

抗体持ってないと、こんなに感染してしまうんですね。

さらに、麻疹は先進国でも感染者の1/1000の頻度で死亡するようです。

生き残っても合併症が多数・・・恐ろしい・・・。

えぇ・・・聖母さん・・・麻疹罹患してますねどね・・・SSPEでそのうち死ぬかもですね。

さて、では集団免疫を獲得した状態は?というと、一般に95%以上の人が麻疹の抗体を持っている状態だそうです。

ではどうやっても抗体ができない体質の人や病気の関係で接種できない人もいるので、麻疹ワクチン全員接種は日本人としての義務ですね。

医学的に打てないのではなく個人の信条で打たないという人は集団免疫を期待するワクチン政策においては他人に迷惑をかけ非常に迷惑です(ワクチン接種のない国に移住してください)。

予防接種後副反応報告制度について

平成18年4月~平成19年3月の麻疹ワクチン接種者総数は11300人でその中で副反応の出た人はゼロだったようです。
MRワクチンは、接種者数1,937,568人の中で、副反応は28例(男10例、女18例)だったようです。
薬なので確率的に数例の副反応は出てしまうとして、集団免疫を獲得する目的での麻疹ワクチンを行わなければ日本国内でも1846年フェロー諸島のような状況になってしまう。

こういう政策を考えるのがまさにトロッコ問題です。

 

なお、ワクチンの中にも集団免疫の目的ではなくて、個人の利益の目的で行うものもあります。例えば個人の神経節に潜んでいる水痘ウイルスに対する帯状疱疹ワクチンとか、個人に常在している肺炎球菌に対する肺炎球菌ワクチンは、集団免疫の目的ではないのでこれらの感染症で重篤になって死ぬことのほうがワクチンで副反応が出るより良いと思う人は打たなくとも他人に迷惑をかけることはありません

 

 

天啓 聖母