周りの人を見ていて不思議でしょうがないことがある。
それは、普通に正社員で仕事をしていて、お金がないという人。
夫婦共働きで、お互いに収入があるのに、ケチな人。
普通に働いていてしかも実家暮らしで、そんなにお金がかかることもないであろうに、お金がないと言ってケチケチする人。
うちは、無職の彼に、私は正社員ではないので収入などあってないようなものだ。
日々の生活はなんとかなっているが、貯金が出来る余裕などない。
それでもやはり、お祝いや交際費など必要なものはある程度出費するのは仕方がないと思っている。
なので、そういったところでケチケチせず、自分たちの生活では我慢をし、節約をしようと考えている。
でも、他の人を見ていると、それほどお金に困っていなそうな人が、
「お金がない。あ~、出費が続いて困るわぁ。」とつぶやいたり、お世話になってもお礼もしなかったりといったことをよく目にするのだ。
本当にお金がないのだろうか。かといって、それほどお金を無駄遣いしている様子はない。
それとも、貯金にまわし過ぎてお金がないと言っているのだろうか。
このようなことは、女性に限ったことではない。
私はいくらお金に困っていても、周りの人にお金がないことを言わないように気をつけている。
それは、変な見栄やプライドなどではなく、「お金がない」と言ってしまうと、本当にお金が離れてしまい、私の元からいなくなってしまいそうだからだ。
だからと言ってお金があるフリをすることもない。
必要であればお金を出そうと思っているし、必要なければお金についてそんなに口にすることはない。
お世話になれば出来る限りお礼もするし、お祝いや不幸があればきちんとしようと思っている。
自分よりも困っている人がいれば、出来ることがあれば助けたいと思う。
募金などにしてもそうだ。ただ募金については、昨今詐欺まがいの募金活動をしている輩がいるので、その辺は見極めて行うようにしている。やはり、人は助け合っていくものだと思っているからだ。
たとえ、「この人とは一生関わらずに生きていく。」「あんたの助けなんていらない。」と思うことがあったとしても、決して口に出さないでいた方が良い。
口にしてしまうと、なかったことには出来ない。心の中でどんなに叫んでも、平静を装う。
一度、自分の家族にひどいことを言ったことがある。
それをどんなに後悔しても言ってしまった言葉を取り消すことは出来ないのだ。
謝ってもきっと言われた方は心の中にずっと残り続けるのだろう。
私はその重さを身をもって知った。
傷つけた言葉をずっと胸に抱えて生きていかなければならない。
このような過ちを二度と繰り返さないためにも、このことを肝に銘じて生きて行こうと思う。
それなのに、彼に対してつい酷いことを言ってしまうのは何故だろう。
いつか災いが起きないことを祈っておかなければならない。