自分がブログを始めたばかりの2008年、あの頃はアメーバブログではなくYahoo!ブログだったが、『三大傑作当て字』と言う記事をアップしている。

 

三大傑作当て字 | 武術とレトロゲーム (ameblo.jp)

 

 ここで挙げたのが、

 型録=カタログ=CATALOG
 冗句=ジョーク=JOKE
 倶楽部=クラブ=CLUB

 次点として

 簿記=ブックキーピング=BOOK KEEPING

 だった・・・

 

 このような当て字文化が日本で発展する一因は、日本語は他の言語よりも発音の種類が少なく同音異義語が多くなる点にある。同音異義語が多いので、掛詞や駄洒落なども発達することとなった。

 

 

 学術的な分野で感心した訳語が二つある。

 

 ひとつは、フロイトのイド(エス)・エゴ(自我)・スーパーエゴ(超自我)を説明するときにどの学者だったか忘れたが、本の中で「『スーパーエゴ』は良心であり、両親」と発言していたことである。

 なるほど、スーパーエゴ(超自我)は衝動的な暴走を抑える「良心」のようなものだし、それは成長する中で身に付けてきたもので、最も大きな影響を受けてきたのは「両親」からの言動・思想である。両者とも日本語で発音すると「リョウシン」!!

 

 

 もうひとつは、ストレス学説や動物の行動でよく使われる「fight-or-flight(ファイト オア フライト)」。直訳すれば「戦うか?逃げるか?」。英語の「fight」と「flight」は、スペルも発音も似ている。これを最初に「闘争」と「逃走」と訳した人は誰なんだ?「闘争か?逃走か?」。学術用語としては「闘争・逃走反応」。両者とも、日本語で発音すると「トウソウ」!!絶妙の訳! え、英語を和訳する仕事の人ならば、誰でも思いつく?!