前回、各武道が『型』の漢字を採用しているか、『形』の漢字を採用しているかを記事にしてみた。

 

『型』か『形』か、各武道を調べてみた。 | 武術とレトロゲーム (ameblo.jp)

 

 空手に「チャタンヤラクーシャンクー」あるいは「チャタンヤラクーサンクー」と呼ばれる形がある。漢字で表記すると「北谷屋良公相君」。

 

 『武術とレトロゲーム』のタイトルを標榜する当ブログとしては、触れておかなければならないレトロゲームがある。この空手の形の名をゲーム名としたアーケードゲームが存在するのだ。

 正確なゲーム名は、語尾を伸ばさずに『チャタンヤラクーシャンク』。1992年12月1日稼働したミッチェル製のアーケードゲームである。実写取り込みキャラと通常のドット打ち込みキャラの中間のようなグラフィックなので、自分はてっきり『ピットファイター(アタリ・1990年)』→『モータルコンバット(ミッドウェイゲームズ・1992年10月8日)』の系譜に連なる勘違いオリエンタル洋ゲーだと思っていたが、『ストライダー飛竜』の製作に関わった四井浩一がプロデューサーで、日本の企業から発売されたゲームだった。しかも、『モータルコンバット』が米国で稼働したのとほぼ同時期のゲームではないか。

 

 ところが、このゲーム内で空手の形「チャタンヤラクーシャンクー」が演武される訳でもなく、キャラクターが「チャタンヤラクーシャンクー」の動作を応用した技を繰り出す訳でもない。さらにこのゲーム名『チャタンヤラクーシャンク』は、日本国内のみで使用され、海外名は単に『THE KARATE TOURNAMENT』だったらしい。つまり、ゲーム名『チャタンヤラクーシャンク』は語感で決定したようなもの。

 

チャタンヤラクーシャンク - Wikipedia

 

 それを考えると、『鉄拳3』で当時日本のテコンドー界で最高峰の黄秀一(ファン・スイル)にモーションアクターをお願いしたナムコや、

 

鉄拳のファランのモーションアクター黄秀一について紹介!|えれぴこ! (q3task.com)

 

 『バーチャファイター2』を開発するために中国へ赴き、実際に八極拳の技を体験してアバラを怪我したと言われるセガの鈴木裕はスゴいと思う・・・