※今回の記事は、今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』『屍人荘の殺人』と相沢沙呼の『medium [メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』について、核心に触れない程度のネタバレを含みます。新鮮な気持ちで読みたい方は、他のサイトへ移ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以前に、ほぼネタバレを含まないかたちで、今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』と相沢沙呼の『medium [メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』の紹介と推薦を記事にした。

 

今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』と相沢沙呼の『medium [メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』

 

 今回は、物語の核心に触れない程度のネタバレを含んで、続編を掲載してみたい。 自分は、小説よりも講談社現代新書とか岩波新書のような小説以外を読むことの方がかなり多い上に、推理小説を読むことは、稀であった。自分の中学時代に社会科の教師が、「頭を良くするには、推理小説の犯人を考えながら読むのがよい。」と言っていたので、中学生のときに大人向けの翻訳でアガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』やら、コナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』やら、エラリー・クイーンの『Xの悲劇』やらを読んでいた。赤川次郎の『三毛猫ホームズの推理』も読んだはずだが、ほぼ内容を覚えていない。最近では、ホームズの「バリツ」が登場しまくるので読んだ古書『シャーロック・ホームズの決闘(伊吹秀明・著/幻冬舎)』や、『闇の日本史―河童鎮魂(沢史生・著/彩流社)』を読み終えた関連で読んだ『QED 河童伝説(高田崇史・著/講談社)』、大学生時代に読んでもう一度読みたくなって手に取った『O・ヘンリー・ミステリー傑作選(小鷹信光・訳/河出書房新社)』、星新一の短編SFミステリー『そして、だれも…』くらいしか読んでいなかった。今回は、中学時代の社会科教師の言葉を胸に、自分の考えた誤った推理について述べたい。今回のサブタイトルは、『推理小説初心者の誤った推理 その1』!

 

 今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』については、ある場所に赤い花びらがまき散らされるシーンが登場した。

 てっきり、ある人物が犯行中にネイルチップ(つけ爪)を落としてしまい、それを紛らわすために赤い花びらをまき散らして、ネイルチップと一緒に処分するのかと思ったら、全然違っていた(笑)。

 余談ではあるが、半村良のネーミングが「イーデス」→「良」、「ハンソン」→「半村」、つまりイーデス・ハンソンだとするならば、「葉村譲」の「葉村」→「葉と村」→「ハトソン」、「譲」→「ジョウ」→「ジョン」で、「ジョン・H・ワトソン」じゃないですかと推理してみる・・・

 

 相沢沙呼の『medium [メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠』については、日常会話でほとんど使用することのない「双眸(そうぼう)」と言う単語が何度も何度も登場する。「瞳」や「両眼」でよいのに。著者はマジックをたしなむとのことから、「双眸」の単語で何らかのミスディレクション(ミスリード)を狙っていると考えたが、全然関係なかった(笑)。

 

 次回は、松岡圭祐の『催眠 完全版』について、『推理小説初心者の誤った推理 その2』をやってみたいと思う。

 

※関連リンク先

相沢沙呼の『メディウム』と今村昌弘の『魔眼の匣』、続編出ました&出ます!

 

松岡圭祐の『催眠 完全版』に対する推理小説初心者の誤った推理