中山寺の五重塔(青龍塔)。平成29年に建立されたばかり。

 

中山寺の五重塔(青龍塔)。青色が映える!

 

中山寺境内西側(梅林側)より甲山方面を望む。

 

中山寺奥之院。本堂から徒歩約50分。

 

中山最高峰。二等三角点・点名「中山」がある。

 

 中山は、兵庫県宝塚市にある標高478メートルの低山で、中山連山の最高峰です。ふるさと兵庫100山に選定されています。麓には、西国三十三所の第24札所の紫雲山中山寺があり、山の中腹には奥之院があります。調べてみると、自分の住む姫路市の書写山円教寺(書寫山圓教寺)が第27番札所で、西国三十三所で一番西にあります。

 

 自分は、小学校の頃何度か転校を経験しており、大阪市内の学校へ通っている時期がありました。そして、当時の年中行事に耐寒遠足があり、この中山寺を歩いたはずなのです。それ以来およそ35年ほど、この山を訪れていません。当時のことを思い出し、冬に登ってみたくなりました。ただ同じ学年のときに、奈良の春日大社や東大寺も行事で訪れており、奈良の若草山と宝塚の中山寺が記憶の中でごちゃ混ぜになっており、「ナカヤマデラ」を誤って「ワカヤマデラ」と記憶していました。お恥ずかしい。

 

 さて、今回は山陽電鉄に乗って、阪急電鉄へ乗り換え、中山観音駅で下車しました。自分は宝塚の郷土史には詳しくありませんが、中山観音駅の一つ前が売布(めふ)神社、もう一つ前が清荒神(きよしこうじん)。中山の麓は、昔一大宗教センターだったのかもしれません。さて、中山観音駅を出るとすぐ山門で、ほどなく本堂へ着きました。境内にエレベータやエスカレータが設置されているのを見て、そんな時代なのだな、と感じました。真言宗系のお寺なので、赤い大願塔をみたときに、かつて町石道を歩いて高野山金剛峯寺に至ったときに見た根本大塔を思い出しました。

 自分が印象的だったのは、赤の大願塔と対になる青の五重塔(青龍塔)の方です。平成29年に建立されたばかりで、生き生きとしており、青色が映えます。自分の中では、今回の大願塔も高野山の根本大塔も赤、伏見稲荷も赤、平安神宮も赤、平等院鳳凰堂も赤、延暦寺の東塔も赤のイメージでしたので、この青く塗られた五重塔には、斬新さと新しい活力を感じました。

 

 少し奥の院まで行く道がわかりにくかったので、境内の職員に尋ねてみました。阿弥陀堂の方へ向かい、さらに萬霊塔の方から西に抜けて徒歩で約50分とのことでした。現地に着くまでは、中山寺本堂と奥の院、そして中山最高峰は、一本の山道で繋がっているのかと思っていましたが、たくさんの分岐路がアミダくじ上に通っており、いろいろなルートが楽しめることが判明しました。清荒神駅からやすらぎ広場を経由して、奥の院や中山最高峰へ向かい、中山寺へ下山するルートがメジャーなようですが、次回の宿題としたいと思います。

 小学校の頃の記憶はかなり薄れていますが、あまり建造物の記憶がなく、山道歩きのイメージが強いので、おそらく境内メインではなく、奥の院か最高峰へのコースを当時歩いたのだと思います。

 過去に伯耆大山の頂上に先に達して下山時に初めて大神山神社奥宮を見て参道を下ったときや、摩耶別山付近の現在の天上寺に先に達したあと、旧天上寺の参道を初めて下ったときに非常に興醒めだったことがあります。トレッキング的には問題ないでしょうが、宗教情操的には先に奥の院や奥宮、本堂や本宮を見てしまったのちに初めての参道を下るのは盛り上がりに欠けます。そのため今回は、奥の院を見てから最高峰を目指すこととしました。

 

 いくつかのルートがある中で、夫婦岩を経由するルートで奥の院へ向かいました。小学生時の記憶を呼び覚ますシーンはなかったのですが、急ぎ足で登っていると2月と言うのに、服の中が汗ばんできました。小学生の耐寒遠足で、汗をかくと後で冷えるので、背中にタオルを入れて登りなさいと言われたことを思い出しました。タオルが汗を吸収した後、背中からサッとタオルを抜く訳です。

 奥の院は、いろいろな年齢層でにぎわっていました。冬でも安全に歩ける山と言うことでしょう。あるサイトでは、「奥の院での飲食は禁止」とありましたが、結構みんな食べたり飲んだりして休憩していました。自分は、飲食をせずに般若心経を唱えたのち、最高峰を目指しました。

 

 途中まではマイナーなルートを選んだのか、誰とも出会わず踏み跡が不明瞭でしたが、そこを越えるとメジャーな道に合流したようです。山頂には二等三角点・点名「中山」があり、やや平らですが北方向にしか展望はありません。自分の行った日は、山頂で突然粉雪が降ってきましたので、長時間休息せず、急いで下山しました。途中でマイナーそうな分岐点があり、そちらを選んだため、中山桜台7丁目のあたりに出ました。あまりの豪邸ばかりに、開いた口がふさがりませんでした。ひょっとすると、セカンドハウスなのかもしれません。

 

 帰りは、宝乃湯で汗を落とし、一蘭の宝塚店でエネルギー補給してから電車に乗りましたが、これはまた別の記事で述べます。

 

「中山」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B1%B1_(%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C)

 

https://kanko-takarazuka.jp/plan/walking/nakayamadera/

 

https://www.hankyu.co.jp/area_info/hikingtokk_2016autumn/nakayamadera_kiyoshikojin/

 

https://www.hankyu.co.jp/area_info/hikingtokk_2016autumn/nakayamadera_kiyoshikojin/

 

http://taji-hm.la.coocan.jp/0478nakayama13-10.html

 

http://17.pro.tok2.com/~vems/50/075%20nakayama-3/075%20nakayama-3.html

 

 

 「中山寺」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E5%AF%BA_(%E5%AE%9D%E5%A1%9A%E5%B8%82)

 

http://www.nakayamadera.or.jp/

 

https://kanko-takarazuka.jp/special/nakayamadera/

 

https://www.saikoku33.gr.jp/place/24

 

https://ameblo.jp/sugisama11/entry-11553099312.html

 

 

※関連リンク先

「山歩き まとめ(改)」 
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12624377490.html