単に「哲学」というよりは、「哲学」「科学」「芸術」「宗教」に共通する「イマジネーション」を体感する上で、子どもも読んでいるヨシタケシンスケの絵本『りんごかもしれない(ブロンズ新社)』を読んで、
その後に、佐藤雅彦の『プチ哲学(単行本はマガジンハウス、文庫版は中央公論新社)』へと進むのは、どうであろうか。
『りんごかもしれない』は、哲学的に言うと「懐疑」の出発かもしれない。余談ではあるが、その絵柄と妄想(イマジネーション)の内容から、ヨシタケシンスケは初期の『ぼのぼの』の影響を受けているのでは、と推察する。
佐藤雅彦は、番組『ピタゴラスイッチ』、歌『だんご三兄弟』、TVゲーム『I.Q』の人。
それからのち、小説の体裁をとっているヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界(NHK出版、ハードカバー版と上下分冊のソフトカバー版があり)』や、
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか(岩波書店、ポプラ社、マガジンハウス等)』を読んでみるといいかもしれない。
『ソフィーの世界』は、「バークリ」の章あたりから急にストーリー展開が面白くなるので、そこまで忍耐力が持つかだと思う。
『君たちはどう生きるか』は、岩波文庫版とポプラポケット文庫版でバージョンが違っていたりするので、注意が必要。少し前、マンガ版が大流行した。
『ソフィーの世界』『君たちはどう生きるか』とともに、個人的には田原総一朗が西研と対談するかたちで進行する『憂鬱になったら、哲学の出番だ!(幻冬舎)』もお勧めしたい。
憂鬱になったら、哲学の出番だ! | 田原総一朗, 西研 |本 | 通販 | Amazon
また、『哲学用語図鑑(田中正人・著/斎藤哲也・編集・監修/プレジデント社)』も、イラストが豊富でわかりやすい。イラストのセンスは、ヨシタケシンスケと類似したものを感じる。
哲学用語図鑑 | 田中正人, 斎藤哲也 |本 | 通販 | Amazon
『ニュートン式超図解最強に面白い!!哲学』も、文字数を少なくして簡潔に述べているだけでなく、哲学と科学、哲学と数学の関係性にも触れていて、好感が持てる。
ニュートン式 超図解 最強に面白い! ! 哲学 (ニュートン式 超図解 最強に⾯⽩い!!) | 伊勢田 哲治 |本 | 通販 | Amazon
比較的わかりやすく、大切なテーマに触れている本としては、『子どものための哲学対話(永井均・著/講談社・刊/講談社文庫)』も読んでほしい。
子どものための哲学対話 (講談社文庫) | 永井 均, 内田 かずひろ |本 | 通販 | Amazon
以上の著書で興味が持てたら、
『齋藤孝のざっくり!西洋思想(齋藤孝・著/祥伝社)』
(現在では『齋藤孝のざっくり!西洋哲学』と改題して、祥伝社黄金文庫版もあり。)
『面白いほどよくわかる!哲学の本(秦野勝・著/西東社)』
『エピソードで読む西洋哲学史(堀川哲・著/PHP研究所/PHP新書)』
(『エピソードで読む西洋哲学史』は、現在古書でしか入手できない。図書館で探すのも、ひとつの方法。)
なんかは、いかがであろうか?
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