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山の上に城があるのがわかる。
 
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三の丸より。標高45.6メートルの姫山の上に、14.85メートルの石垣と31.5メートルの大天守。合計すると、標高91.9メートル。
 
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備前丸からのベストショット(2018年11月23日撮影)。
 
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姫山(備前丸)からの展望。東方向(2018年11月23日撮影)。
 
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姫路城大天守からの展望。南方向(2018年11月23日撮影)。
 
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北から見た姫路城。やはり、山の上にあるのがわかる。
 
 
 姫山は、姫路城の築かれた、標高45.6メートルの低山で、「播磨国風土記」にある「伊和の里の十四丘」の「日女道丘(ひめじおか)」に比定されています。つまり、「ひめじ」の語源となった場所です。ちなみに、姫路城はユネスコの世界遺産リストに登録されているほか、日本100名城に選定されており、国宝に指定されている建築物もあります。
 
 「十四丘」については、うち十の丘が比定されており、過去には、
 
 (1)「冑丘(かぶとおか)」の「冑山」、
 
 (2)「箱丘・筥丘(はこおか)」の「男山」、
 
 (3)「甕丘(みかおか)」の「神子岡(面白山)」、
 
 (4)「匣丘(くしげおか)」の「鬢櫛山」(もしくは、「船越山」)
 
 (5)「船丘(ふなおか)」の「景福寺山」、
 
 (6)「蓑形丘(みかたおか)」の「(新在家にある方の)秩父山(水尾山?)」、
 
 
 (7)「波丘(なみおか)」の「名古山」、
 
 (8)「琴神丘(ことかみおか)」「琴丘」の「薬師山」、
 
 (9)「稲牟礼丘(いなむれおか)」「稲岡」の「稲岡山」を歩いており、
 
 思い返せば、十座目にあたる「日女道丘」の「姫山」は、2018年11月23日に姫路城を登閣していることで、クリアしていることに気付きました。ちなみに、十四丘のうち、「沈丘(いかりおか)」「鹿丘(かおか)」「犬丘(いぬおか)」「藤丘(ふじおか)」が、どこにも比定されておらず不明です。「藤丘」は、二階町の辺りと言われています。
 姫山じたいは標高45.6メートルですが、その上に14.85メートルの石垣と31.5メートルの建物(大天守)がありますので、合計すると標高91.9メートルの高さととなります。
 他の低山と違い、最高部に立つことは不可能です。ただ、他の山であっても山頂に樹木が生えていれば、その樹木の先に立たねば最高部には該当しないと思われます。アンテナや送電用の鉄塔がある場合も、同様です。
 
 以前、男山の記事のときにも触れましたが、「男山」と「姫山」はその位置的な関係から、男女一対と解釈されていたのではないかと考えています。人工的に樹木を伐採している男山から眺める姫路城のたたずまいは、格別です。姫路城観光で訪れた方々も、時間と体力に余裕があれば、男山へも立ち寄られることをお勧めします。
 
 備前丸に三角点標石があるのを知りませんでした(三等三角点・点名「姫路城」)。ただ、名古山と同様、土に埋もれて現物は見えないようです。
 また、大天守の造られた当時は、ひとつのフロアにこれだけ多くの人間が集まることを構造的に想定していなかったと、姫路城に詳しい方が語られていたことを、混雑気味の大天守を歩きながら思い出しました。
 
 
 
 
 

※関連リンク先

「『播磨国風土記』の餝磨郡伊和里の条の十四丘伝説とウォーキングまとめ」

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12640536361.html

 

「山歩き まとめ(改)」 
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12624377490.html