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やはり、晴天が似合う菜の花と綾部山梅林。山腹で白く見えるのが梅。
 
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ウミとウメ。綾部山梅林からの絶景。奥の淡路島は、肉眼の方が良く見える。
 
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梅を見上げる。世界の梅公園にて。
 
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左から男鹿島、家島本島、くっついて見えるが西島、右奥にうっすらと小豆島。世界の梅公園からの絶景。
 
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綾部山の二等三角点、点名「登り岩」。世界の梅公園の登り岩の近くにある。
 
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世界の梅公園、登り岩付近からの絶景。晴れてて良かった!
 
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人をおそれないジョウビタキ雄(左)と、ウグイス色で勘違いされるメジロ(右)。
 
 
 約1週間前に、「綾部山梅林」へ行ったのですが、
 
 
 曇天で展望が悪く、自分としては消化不良でした。しかも、よくばって雛山まで寄ろうとしたために、「綾部山梅林」だけ訪れて、「世界の梅公園((御津自然観察公園)」に行っていません。三角点も、見ていません。西側(室津方面)の海も、見ていません。
 たまたま休みだった日が、晴天のようでしたので、再び綾部山までサイクリングで行くことに決めました。再び来てよかったです!景色が、素晴らしいです!上記リンク先の前回画像と比較してみてください。
 
 もう一度整理してみましょう。「新舞子海水浴場」の西に「綾部山梅林」、「綾部山梅林」の西に「世界の梅公園」があります。「綾部山梅林」の方は、開花シーズン以外、一般人は入園できません。現在入園料は500円(駐車料金は別)で、この入園料の中に梅ジュースか甘酒の引換券が含まれています。「世界の梅公園」の方は、開花シーズンのみ有料で、現在入園料400円です(駐車料金は別)。
 
 まずは、前回も訪れた「綾部山梅林」からです。海が青緑色に見えて、とてもきれいでした(画像よりも、緑がかって見えました)。梅の赤やピンク色と良いコントラストです。この御津町から尖った桶居山がこんなに近くに見えるとは思いませんでしたし、画像よりも肉眼の方がはっきり見えるのですが、淡路島がうっすらと確認できるとは、思ってもいませんでした。再度来た価値はあります。
 ジョウビタキの雄が、人をおそれずに、近くの枝まで来ます。七枚目の画像の通りです。
 
 続いて、自転車で「世界の梅公園」を訪れました。南入口もあったらしいのですが、前回雛山(ひなのやま)に寄った流れで、北入口の無料駐車場(麓の駐車場)に自転車を停めて、舗装された道を登り始めました。駐車場近くには、春日神社がありました。自動車用道路なので、直登にはならずグニャグニャと緩やかに山上まで登りました。
 残念だったのは、「唐梅閣」と呼ばれる3階建ての見晴らしの良い建物が、経年劣化で破損事故の危険性があり、登って景色を見ることができなかったことです(2階・3階部分立入禁止)。公園ができた頃(平成5年)に、一度訪れてみるべきでした。ただ、その他にも色見岩展望台、芝生広場の見晴らし台、登り岩の上等、公園内には展望の良い場所が、いくつもありました。
 梅の花の蜜を吸いに、何匹もメジロが枝から枝へと移動していました(七枚目の画像の通り)。以前にも書いたと思いますが、一般に「鶯色(ウグイス色)」と呼ばれている色が、メジロの色なのです。またウグイスは、ホオジロやモズのように木のてっぺんに止まることがなく、藪の中にいるので、「声はすれども、姿は見えず」の場合が多いです。そして、ウグイスの色は、鶯色よりもスズメのような茶色に近い色をしています。そのために、梅や桜にメジロが止まっていると、「あ!ウグイスだ!」と勘違いされる場合が多いのです。今ひとつ、ウグイスと勘違いされるのが、ジョウビタキの雌です。ジョウビタキは、他の野鳥ほど人をおそれないので、至近距離で見る機会が多くなります。下記リンク先の通りですが、雄と全く違う色づかいです。ウグイスとの見分け方ですが、尾のやや上部分がオレンジに見えたり、左右の翼の部分に白い紋のようなものが見えたら、ジョウビタキの雌だと思います。
 
 二等三角点が、登り岩の辺りにあるとの情報を得ていましたので、南東へと向かいました。昇り岩からの眺め、昇り岩近くのあずまやからの眺めは、絶景でした(六枚目の画像)。天気が良い分、北西からの風がきつかったです。二等三角点、点名「登り岩」は、岩の後方にあり、簡単に見つかりました。梅公園のパンフレットによると、岩の名は「昇り岩」ですが、三角点は「登り岩」となっています。三角点探しも、山登りの中での楽しみの一つです。
 
 今回、じっくりと梅を観て思いました。古来日本で、「はな」と言えば「桜」を指しましたが、その当時の「桜」は「ソメイヨシノ」ではなく、「桜」の花が咲くときには葉(芽)も一緒だったと思われます。「ソメイヨシノ」は明治期以降の品種で、接ぎ木でしか増やすことができません。古来の中国では、むしろ「梅」が尊ばれたと思われますが、「梅」が咲く時期は、「桜」より早く葉(芽)がありません。この葉がない枝に、紅白の花が満開に咲く状況が、「ヤマザクラ」以上の美しさと思われていたのではないでしょうか。
 
 もうひとつ収穫だったのは、世界の梅公園の藪の中で、ルリビタキの雄らしき背の青い鳥を見かけたことです。近くに水辺はなったので、カワセミではないと思われます。写真に収めることはできませんでしたが、2012年に山歩きを再開して以来初めて、ルリビタキを肉眼で見ることができました。私にとって、幸せの青い鳥になるでしょうか?
 
 海の青に、空の青、梅の紅白に、菜の花の黄色、メジロの鶯色、ルリビタキの青。非常に心の洗われる一日でした。
 
 
 
 

※関連リンク先

「山歩き まとめ(改)」 
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12624377490.html