バブル景気華やかなりし頃、1987年(昭和62年)にリゾート法が制定され、各地方の山や海で、リゾート開発計画が持ち上がった。端的には、燃料や肥料を採取する役目を終了した里山や、儲からなくなった林業地帯が、ゴルフ場やテニスコートへと姿を変えていったのである。もうひとつ挙げるとするならば、スキー場であろう。
 
 こんなに急激に樹木を伐採して、芝生に変えてしまった上で、大量の農薬を散布して、日本の山林は大丈夫か?と、子供ながらに感じていた。
 
 その後、バブルも崩壊し、儲けに結びつかなくなったゴルフ場などは、閉鎖されたり放置されたり大変な状況であるが、これで農薬散布量が減ったのは間違いない。
 ところが、ゴルフ場、テニスコート、スキー場の減少と呼応するように、最近増え始めたのが、太陽光パネル(巨大なものをメガソーラーと呼ぶ)である。山歩きしていて興醒めなのは、携帯電話のアンテナ基地局以上で、山上から遠方を眺めたとき、太陽光を反射してギラギラ光る太陽光パネルとかを見つけると、気分が落ち込む。山道の真横が太陽光パネルと言うシチュエーションも、珍しくなくなった。土砂崩れの危険性等も含めて、これでいいのか日本国、と思ってしまう。要は、ゴルフ場では儲けにならず、メガソーラーなら儲けになると言うことなのだろう。いずれは、パネルも壊れる訳で、ゴルフ場のように放置されなければいいが・・・