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書写山(書寫山)とロープウェイ。
 
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圓教寺(円教寺)、その1。
 
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圓教寺(円教寺)、その2。
 
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前回登った置塩城跡(城山)を、書写山十地坊から望む。
 
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西坂参道から下山中に、鹿のつがいと出くわす。
 
 
 書写山(書寫山)は、山上に西国三十三所で、「西の比叡山」とも呼ばれる圓教寺(円教寺)がある標高371メートルの山で、ふるさと兵庫100山、ひょうごの森百選に選定されています。 また、東坂参道から刀出坂参道は、近畿自然歩道の一部です。
 
 書写山と言えば、姫路市内では、世界遺産・姫路城に次ぐ観光名所です。映画「ラストサムライ」のロケ地になったことでも有名です。以前に述べた通り、書写山より東方向、廣峯神社のある広嶺山や、さらに東方向、随願寺のある増位山は、舗装された道路があり、山上まで自動車で行くことが可能です。同様に、書写山にはロープウェイがあるほか、関係者のみ西坂参道から自動車で山上まで行くことが可能となっています。この書写山のような観光名所で、観光客とほとんど出くわすことなく、山登りを楽しむことは可能でしょうか?
 実は、簡単です。ロープウェイが動き始めるのは、午前8時半頃からですから、午前7時頃から、東坂参道か西坂参道あたりから、登り始めればいいのです。平日早朝を選べば、なお良いでしょう。
 
 8月某日に、自分は天気予報の降水確率0%につられて、自転車で書写山へ向かい、東坂参道から午前7時前に登り始めました。ところが、確かに雨は降らなかったのですが、画像の通り雲が多く、青空と言うよりは、かなり白っぽい空模様で、それほど展望が素晴らしかった訳ではありませんでした。残念です。
 
 東坂参道を登っていて気付いたことは、整備された近畿自然歩道と、おそらく昔の行者(僧侶?)が利用したと思われる旧道が混在していて、どちらでも選べるような道が多かった点です。旧道と思われる岩肌の露出した道は、なかなか興味深かったです。それから感動したのは、近畿自然歩道の一部が、落ち葉が全くないほど箒で掃除されていたことです。自分は、藪漕ぎをしないといけないような獣道は歩きたくないタイプです。落ち葉を踏みしめる里山の道も魅力的ですが、綺麗に掃除された参道の素晴らしいこと。いやがうえにも、気分が盛り上がります。お寺の僧侶の方か、地元の有志の方か、業者の方か存じあげませんが、ありがとうございます。
 
 ちなみに、ロープウェイを除外して、書写山を歩く道は六本あります。東坂参道、西坂参道、置塩坂参道、六角坂参道、刀出坂参道、鯰尾坂参道です。
 
 
 今回は、仁王門、摩尼殿、食堂(じきどう)、奥の院等を通りました。早朝で、人混みのない見物ができましたが、ちょうど小学生の自然学校の時期だったようで、小学校の団体とすれ違いました。おそらく山上で一泊(数泊?)したのでしょう。
 
 山登りとして失敗したな、と後で思ったのは、確かに山上の円教寺は巡りましたが、標高371メートルの山頂を踏んでいなかったことです。下山してから気付きました。この辺り、廣峯神社が標高241メートルピークではない広嶺山とも似ています。
 
 
 下山は、西坂参道を使いましたが、かなりスピードを出した関係者の自動車と何度もすれ違い、興覚めでした。そのうち、画像の通り鹿のつがいと、ばったり遭遇しシャッターを切りました。珍しいことなのかと思っていましたが、下山後に下りてすぐの夢前川岸に別のつがいが歩いており、人慣れしているんだな、と気付きました。
 
 最後になりますが、この書写山、歴史的にアプローチするか、アウトドア的にアプローチするかで、かなり様相が変わってきます。例えば、市の「書写山」観光パンフレットを見ても、登山道のことなどは、全く記載されていない状態です。
 
 書写山(書寫山)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
圓教寺(円教寺)