カウアイをテーマにした村上春樹さんの小説
Alo-ha!
新作を出版された村上春樹さんですが、
ある方から、2009年に新潮文庫から出版された
「東京奇譚集」という本をいただきました。
日本語の書籍や新聞などはカウアイでは手に入らない
ので、本をいただけるのは本当にありがたいことなんです。
その中に「ハナレイ・ベイ」という短編の小説があり、驚きました。
ハナレイ・ベイはカウアイ島の北海岸にある、美しい湾で
アメリカで一番美しい湾に選ばれました。
映画「ファミリーツリー」の重要な場面もここで撮影されました。
小説はハナレイ・ベイでサーフィン中にサメに襲われて亡くなった
息子を日本につれて帰るために訪れた母親が、なぜか、
その後も毎年カウアイ島を訪れるようになり、息子の面影を
探しながら、訪れるたびにバーでジャズピアノを弾くようになる。
そんなストーリーですが、ハナレイの表現、担当した警察官の
言葉、ロコの様子など、「何でこんなに詳しいの?」と思うほど。
同じような事故の経験があるのかなと思うほどです。
主人に話したら、村上さんはカウアイに家をお持ちなんだとか・・・・
これは定かではありませんが、カウアイのひなびたハナレイで
母親にでジャズピアノを弾かせるなんて、村上さんらしいなと
感じます。 映画「ファミリー・ツリー」を見た後のような
しっとりとしたカウアイの魅力、そのイメージが印象に残ります。