ただでさえどんどん忘却の彼方へと追いやられていく記憶だというのに、次の旅行の予定で忙しくしてたら記憶が上書きされそうで危ないので、いいかげん書きます。
撮った写真と、現地で書いたメモと、おぼろげな記憶を頼りに・・・。
もう広島旅行から2か月がたとうとしています・・・。(2023/03/21)
親切な岩惣
宮島に宿泊すると決めたときから、ここ「岩惣」に泊まりたいと思っていました。
広島市内(+郊外)観光を終えたあと宮島に泊まるスケジュールを組んでいた母娘にとって、荷物は悩みのタネ。
ただでさえ今回は5泊6日と長い旅(結局6泊7日になったわけだけど)で、しかも冬だから荷物もかさばる。
そして市内(+郊外)観光を終えた時点でお土産だって相当な量になるであろうことは想像に難くなかった。
だって、この旅は「全国旅行支援・やっぱ広島じゃ割」の対象なんですもの!
(もちろんそれを見越して機内持ち込みができない大きなサイズのスーツケースを持って行ったんですもの!)
そんなこともあって、5泊(実際は6泊)分の荷物と相応のお土産を持った母娘にとって、宮島観光をする上で激重スーツケースなんてただの足かせ!
まずは桟橋からお宿までガラガラ引っ張って行って、荷物を預けたあと観光をし、翌日はチェックアウトのあと預かってもらって観光をし、またお宿に寄って荷物をピックアップしてガラガラフェリーまで引っ張っていく?
旅行4日目(実際には5日目)の疲労を勘案しても、考えるだけで膝から崩れ落ちそうだった。
しかし!
この「岩惣」さんは、宮島桟橋とお宿の間を送迎してくれるんですよ。
なんと荷物だけでも!!
これを知ったときは感動しました。
旅行において時は金なり、少しでも時間を観光に使いたいですからね。
「岩惣」のHPでは「宮島口からフェリーに乗ったら電話ください」って書いてあったので、時間が決まってて定期的に行き来してるわけじゃなくて、お客一組一組に時間を合わせてくれるようだった。
なんて理想的!
というわけで(前置き長)、荷物の心配をしなくていいっていうだけで相当にストレスが減るので、迷いなく「宮島では『岩惣』!」と意気込んでいたんです。
ちょうど宮島のお宿事情について調べていた時に、「予約が取れない人気宿」みたいな記事も見ていたのでね。
母娘旅行は遅くても半年前には予定を組んでいるので、さすがに予約はできました。
ただその頃には「全国旅行支援」なんて言葉もなかったので、この宿泊は対象じゃないのだけど。
何度も書くけど、西広島の美味しい居酒屋「おやじの店」の店員さん曰く”広島県民のあこがれ”らしいですからね、期待も高まりました。
お部屋「新館」
「岩惣」は歴史あるお宿ですからね、「本館」と「新館」に、「離れ」まであるそうですよ。
母娘は一番リーズナブルな「新館」へ。
広くはないけど広縁には洗面もついていて、トイレとお風呂は別だし使い勝手は◎。
そして大鳥居が見える!!
こりゃなかなかない景色だと思います。
お茶請けは「藤い屋」のもみじ饅頭。
そもそもこの宮島名物「もみじ饅頭」は「岩惣」(の女将)が発案したものだとのこと!
それが宮島じゅうに広がって名物土産になった反面、商標登録しなかったから元祖のお店の専売特許にならなくて販売会社が多くなっていったとか。
夕食「もみじ谷の創作会席」
夕食はダイニング「もみぢ」にて。
元気な仲居さんが配膳してくださいました。
器まで鳥居。
この宮島で長年旅館業を引っ張ってきたという自負と誇りを感じられます(?)。
🌟もみじ谷の創作会席(2023年1月26日)
●豆乳かん ずわい蟹 蟹味噌
●さーもん棒寿司
●人参かすてら
●あんぽ柿の白和え
●京菜種
●ローストビーフ
●海老茶巾
●冬茄の胡麻和えと塩子味噌漬け
●れもんハマチと鯛
●海老芋饅頭 雲丹 海老
●宮島・包ヶ浦産 焼きかき
●出汁香る瀬戸のヴィヤベース
●飯器にて 三次産こしひかり とろろ汁と本賊飯 香の物盛合せ
●袱紗味噌仕立て
●旬のデザート
(原文ママ)
もう詳しく思い出せないけど、新しいと思ったのがブイヤベース。
旅館の会席で!
ゴロゴロといろんな海鮮が入ったスープはその一つ一つが放つ濃厚な香りもさることながら出汁が非常に美味でしたよ。
箸留めが鹿!
母は記念に持ち帰っていました。
そして・・・
夜に「宮島参拝遊覧船」に乗るって仲居さんにお話ししたら、お夜食のおにぎりまで持たせていただきました。
さりげなくくれるあたりが、さすが。
大浴場「若宮温泉」
女湯は、夜はヒノキの「日の出湯」、朝は岩の「月の湯」でした。
母も娘ものぼせやすい体質だから普段は全然長湯をしないんだけど、のぼせにくいお湯?それとも冷え切った体で入っていたからかな?
しばらく入っていても具合悪くならなくてよかったです。
夕方露天風呂に入ったときには、山に帰っていく鹿と目が合って感動しました。きゃあきゃあ騒いでごめんね。
朝食「吾唯知足 禅の心 食(じき) 托鉢・精進料理に囲んで」
生麩のティラミスではなく、お汁粉だったのはご愛嬌。
夕食・朝食通して、ものすごい高級食材が使われているとかいうわけではないんだけど、地元で旬のおいしいものをおいしい形で食べてもらいたいってコンセプトが伝わってくるような献立で、格式の高いお宿なのに堅苦しくなくいただけました。
というわけで
チェックアウトを終えたあとは荷物を預かっていただきました。
その後はもちろん、母娘が宮島を後にする時間に合わせて荷物を桟橋まで持ってきていただきましたよ。
ナイトクルーズに行くときのお夜食といい、ブランケットといい、うれしいことをさりげなく、ごく当たり前のようにしてくださるのがとても気持ちよかったです。
あとお部屋、すごく前から予約してたからかもしれないけど、鳥居が見えるお部屋って角部屋しかないのであまりないんだろうなあと。そんな気遣いもうれしかったなあ。
客室:★★★★☆(使い勝手良し)
夕食:★★★★☆(料亭と家庭料理の間くらいの適度な緊張感)
朝食:★★★★☆(われただたるをしろうと思います)
風呂:★★★★★(やわらかいお湯よかった~)
接客:★★★★★(日本の全ての旅館は見習ってください!)
料金:★★★★★(2人で55,000円。じゃらんの1万円クーポン使いました)
なんか前置きが一番長いっていう妙な宿泊記になりました・・・。
また宮島に泊まるなら、迷いなく「岩惣」にします。
いろんな季節に行ってみたいね!