多様性の時代
2025年2月14日金曜日、晴れ。
今日の予定はマチネのラブネバのみ、ということで家にいるときよりたくさん寝た母娘、テレビを見ながら昨日の心凍えた一件について振り返ったあと、NHKの「みんなの体操」の時間になったら、出てきた先生が若い男性でびっくり!
さらに見本で体操してる3人のうち2人が男性!娘が知ってる「みんなの体操」って先生はオジさんで見本は全員レオタードみたいのを着た女性だったけど、今は全員ハーフパンツの下にレギンス履いて肌の露出は少なめ。
なんか時代だわ〜!
日頃「あさイチ」からの流れで割とよく見てる母によると、先生には女性もいるそう。まあたしかに先生が絶対男性で、見本を絶対女性がしなきゃいけないものじゃないしなあ。
トロ政 有楽町日比谷店
ランチは日生劇場のそばの居酒屋さん「トロ政 有楽町日比谷店」さんで売り切れ御免の海鮮丼(1,100円)をいただきました。
付近のお店も1,000円程度で食べられるランチ営業のお店が多く、サラリーマンにはやさしい設定。「トロ政」はお昼に近づくにつれどんどん人が増え、12時にはほぼ満席。
隣のテーブルのサラリーマンが生姜焼き定食(800円)を食べてたけど、生姜焼きの量もたっぷりでおいしそうでした。
海鮮丼はもちろん美味!てか安すぎ!豊洲なら4,000円取るレベル。ここのランチに来るためだけに有楽町で働きたい!
しかしまあ東京に来てからどこでも外国人スタッフが多くて(コンビニに限っては日本人店員を見かけなかった)、今日のお店はオーダー取り終えてすることなくなった店員同士が現地語で賑やかに自撮り大会を開催!お店のPR動画でもなさそうだし、世界は広いなと思った次第。
ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」2025年2月14日昼公演
さて、この旅3度目の日生劇場。
開場まで時間があったので再び日比谷シャンテのタリーズでコーヒーでも…と、同じ考えの人だらけで満席!この日は隣の宝塚劇場でも昼公演があったようだったしね。しかたなく日生劇場の前で待っていたら「ファンタズマシート」のお客さんが優先入場していきました(もちろん母娘は抽選に外れた)。
開場まで時間があったので再び日比谷シャンテのタリーズでコーヒーでも…と、同じ考えの人だらけで満席!この日は隣の宝塚劇場でも昼公演があったようだったしね。しかたなく日生劇場の前で待っていたら「ファンタズマシート」のお客さんが優先入場していきました(もちろん母娘は抽選に外れた)。
本日は石丸幹二ファントムと平原綾香クリスティーヌ。上手側から拝見しました。
石丸さんは「「題名のない音楽会」の司会のイケオジ」くらいの認識で、劇団四季の方だったらしいことはなんとなく知ってたけど歌を聞くのは初めて…だったけど、も〜圧巻!第一声から衝撃波みたいのを受けました。
そして思い出す、彼がエンジェルオブミュージックだったということを!
ラブネバは色恋沙汰み(言い方)が強いですからね、つい忘れてたけどファントムは音楽の天使なんですから!
ラブネバは色恋沙汰み(言い方)が強いですからね、つい忘れてたけどファントムは音楽の天使なんですから!
そう思うとクリスティーヌに捧げたアリアだけじゃなく、劇中ファンタズマで愉快な仲間たちが歌う曲もすべて彼の手によって作られているはずですから、耳に残るあの曲も、つい口ずさみたいあの歌も、類まれなる才能を持つ音楽の天使によるもの。
すごいよアンドリュー・ロイド・ウェバー!(?)
映画の「オペラ座の怪人」ではジェラルド・バトラーの歌声で恍惚の表情を浮かべるクリスティーヌって構図に「そのダミ声じゃ無理があるだろう!」って冷静にツッコんだけど(イケメンだったけどね)、石丸ファントムに歌われたら恍惚となってしまうのも納得。
平原クリスティーヌは、1日目に見た母性全開な感じよりも母である前に女性であることを取り戻したクリスティーヌな感じ。
ファントムとラウルの間で揺れ動く葛藤の機微がよく見えて(オペラグラスを使わなくても表情が見えるくらい前だったから余計かな)、市村ファントムとコンビのクリスティーヌとは別人のよう。
ラウルはお初の加藤和樹さん、田代ラウルはまだぎりぎり威厳という名のプライドやモラハラ感があったけど、加藤ラウルはなんだかその虚勢もなくて情けない没落貴族そのもの。かなり感傷的にクリスティーヌに迫るあたりに切実さがありました。
何気にグスタフも全キャスト見たけど、3人見た中で今日の子が一番年上なのかな?ボーイソプラノ特有の天使の歌声黄金期は過ぎた感があったけど、すごくお芝居が上手で安心してみてられました。
3日間全部違うファントムの公演は、毎回違う作品を見てるくらいイメージが違ってどれもすごく面白かったです。
初代ファントムの市村さんはさすが長年ミュージカル界のトップ俳優なだけあって、年齢的な衰えは否定できないもののただ歌うだけではなく感情表現に一番深みがあってファントムもただの寂しい人間であることをよく表していたし、橋本さんはとても強い男性的なファントム像であの強さにクリスティーヌが長年で築いた家庭を壊してまでついていこうと決める説得力が一番あったし、石丸さんは顔が醜かろうがあれだけ歌が上手ければクリスティーヌだけじゃなくメグ・ジリーもメロメロになっちゃうよね!って存在感で、あえて今回見た3公演それぞれ名前をつけるとしたら、「おじいちゃんいたわりバージョン」、「劇的昼ドラバージョン」、「ブラボーマエストロバージョン」でしたね(※個人の感想です)。
本当はクリスティーヌも3人見たかったけど滞在スケジュールと合わず残念でした。
しかしまあルッキズム、托卵女子、モラハラ夫、ギャンブル依存症、性接待に共依存…よくぞここまで現代に潜む闇に鋭く切り込んだなあと感心。舞台は1910年くらいのアメリカだけど、まさに令和の今こそ観るべきミュージカルです!(絶対違)
この3回は日生劇場の1階H列を中心に前後2列でそれぞれセンターブロック、下手、上手で見たんだけど、セットと演出の都合か、3度目で細部を見る余裕ができたからなのか、はたまた単純に一番前だったからなのか今日の上手側が断然見やすかったです。
月島もんじゃ こぼれや別邸
この旅の目的である「ラブネバ」3公演の鑑賞はこれにて幕。
銀座西六丁目から月島三丁目までバスに乗り、歩いてすぐの「月島もんじゃ こぼれや別邸」さんへ。
17時開店で17時03分に着いたのに先客5組。さすがは金曜日!
席時間は2時間まででワンフード・ワンドリンクオーダー制。地下の半個室に通されて、変わり種が多いメニューを眺めて注文はQRコードから。
まずは「東京ホワイト」という瓶ビールとディタのグレフル割りにアテは牛すじ煮込みを注文。
もんじゃはせっかく来たから冒険してみよう!ってことでオリジナルメニューの「旨辛坦々」。
店員のお兄さんが見事な手さばきで焼き上げてくれました。
味噌の風味が斬新なもんじゃは美味。
その後ごろごろイカとコク深いイカ墨の「漆黒」と出汁感の強い「関西牛すじ」をオーダー。
おなかいっぱいで帰りは月島区民センターから「江戸バス」なる100円バスで晴海四丁目まで。江戸バスの時間までバス停の目の前の「フジストア」というスーパーで、あんまり売ってないらしいブランド金柑(妙に安い)と、半額になってたアジとヒラマサのお刺身を購入(醤油も)。これがまあおいしくて!
ヒラマサは母娘の地元ではほぼ売ってないので、新鮮でした。
感激の観劇旅・終
2025年2月15日土曜日、晴れ。
4泊お世話になった「プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-東京」をチェックアウトし、今回何度も乗った「都05-2」のバスでホテル目の前のバス停・晴海三丁目から銀座四丁目まで、そこから歩いて東急プラザの中にあるスペイン料理でランチして帰ります。
予約の時間まで少し時間があったからスーツケースを引きながらのんびり歩いてたんだけど、まだ開店前のうなぎ屋さんとか千疋屋のパーラーとかエルメスとかにすごい行列。さすが土曜日、さすが東京!
11時からは東急プラザの10階の「Bar Espanol LA BODEGA 銀座店」さんでパエリアのコース(2,530円)。
11時からは東急プラザの10階の「Bar Espanol LA BODEGA 銀座店」さんでパエリアのコース(2,530円)。
同じ階には母娘の地元で一番人気の回転寿司チェーンが入ってて57組待ち。その頃地元の駅ビル内の同じ店は117組待ちでした。入れるの何時だよ。
Bar Espanol LA BODEGA 銀座店
メニューの写真を撮り忘れたけど前菜(鮮魚のカルパッチョサラダ、タパス盛り合わせ、バーニャカウダ(+220円))、メインはグリル(肉、魚)かブイヤベース(+220円)、かスペシャル(今日は牛リブロースのグリル(+220円))をそれぞれ選んで、2人でシェアするパエリアを5種類くらいから選び、本日のデザートは目の前まで見本を持ってきてくれた4種類(プリンみたいなの、ガトーショコラ、バスクチーズケーキ、バナナパウンド)から選んで、好きなドリンク付き。
母はカルパッチョとお肉のグリル(今日はイベリコ豚)、娘はバーニャカウダとお肉のグリルをチョイスし、パエリアは月替りだという「牡蠣のパエリャ」。デザートはバナナパウンド(母)とバスクチーズケーキ(娘)。
パエリアは本格派だ(相当お焦げ感ある)けどかなり日本人好みに寄せたスペイン料理のお店で、間違いなく日本人が好きな味を提供してくれます。帰るころには満席近く、東京って本当に人が多い。
おみやげ
でもなぜか、土曜日なのに羽田空港第1ターミナルは空いてました。
有楽町から山手線で浜松町まで行き、乗り換えた空港行きの東京モノレールが嫌になるほど混んでいたから、お土産買うのも大変なレベルかと思ったのに。
有楽町から山手線で浜松町まで行き、乗り換えた空港行きの東京モノレールが嫌になるほど混んでいたから、お土産買うのも大変なレベルかと思ったのに。
いつも「すべて完売しました」の立て札しか見たことなかった「ニューヨークパーフェクトチーズ」も余裕で残ってるし(ブーム去った?)、いつも行列ができてる坂角では全種類試食させてくれるほどのゆとりっぷり。
混んでいるのは第3ターミナルを中心としたインバウンドかしらね。
今回の宿泊ホテルも日本人客が珍しいくらい国際色豊かなところだったし、築地場外市場なんかも多かったなあ。
今回の宿泊ホテルも日本人客が珍しいくらい国際色豊かなところだったし、築地場外市場なんかも多かったなあ。
でも母娘の地元(欧州の直行便なし)と違って、アジア圏の観光客だけじゃなく世界中からって感じなのがさすが国際都市・東京。
というわけでお土産にニューヨークパーフェクトチーズと坂角の東京限定せんべい、見た目の可愛さから配るとセンスの良い人に思ってもらえそうなバターステイツのラングドシャ(食べてみたらせんべいに近い食感だった)を購入。
カードラウンジでのんびりコーヒーを飲んで帰りはJAL・クラスJ。
スカイマークは最安値で取れなかったから、苦手を克服した(?)エアドゥをセールで取ってたんだけど、ある日何気なく予約内容を確認してたらなんと逆方向(最寄り→羽田)で予約してる!
この時点で出発まで1ヶ月を切っていたから、各社セールのチケットは売りきっていてどこももう似たりよったりの値段で。
便数の多いFSCで予約しようとANAとJALを見比べてたんだけど、土曜日なのもあって日中のいい時間のはもう空席が少ない。
せっかくANAに乗るならエアドゥのコードシェアは避けたいし、それならJALでと思って見たら普通席よりクラスJのほうが安い。販売できる残席数の関係なんだろうけど、こんなことってある???
日本人にプレミアムエコノミーという概念を教えてくれたクラスJの功績は大きい、たった1時間半のフライトでも楽だもんね〜。
というわけで意図せずクラスJ(エアドゥセール価格の3倍はしたけど…)。
というわけで意図せずクラスJ(エアドゥセール価格の3倍はしたけど…)。
乗り継ぎの外国人を待って定刻から18分遅れて出発。13分遅れて17時13分に着陸。滑走路から近いところで降りれたみたいで17時18分にドアが開き、クラスJの最後列にいたので後側のドアからすぐに出られました。
しかしここからが長い!
しかしここからが長い!
荷物のターンテーブルが回り始めたのが17時30分、なぜそんな細切れにしか出てこない?ってくらいに五月雨で、結局母娘のスーツケースを受け取れたのは17時45分。しかもどこで取れたのか母のラゲッジタグがなくなってた(;´Д`)
乗客が求めてるのはスーツケースの取っ手を受取側に向けてターンテーブルに載せてくれるホスピタリティより、降機してからすぐに荷物を受け取れる機動性だと思う…のは、スカイマークに慣れたから?JALの常連客はホスピタリティ重視ですか…?そうですか…
この時間はいろんな場所からの飛行機が集中して到着する時間帯だったようで、空港を出る電車も超満員。しかしターンテーブルであんまり待たせるもんだから、その間に指定席を予約したわよ。
指定席は母娘以外(たぶん)全員外国人。
そう、このアジア系だらけの大量の観光客を見ると、地元に帰ってきたんだなという感じがします。
指定席は母娘以外(たぶん)全員外国人。
そう、このアジア系だらけの大量の観光客を見ると、地元に帰ってきたんだなという感じがします。
指定席券は終点まで乗っても同じ料金だけど、途中駅で降りてイタリアンな夕食を食べ、娘は地下鉄、母はタクシーで帰路につきました。
毎日雲一つない青空で暖かかったし(暴風だったけど)ミュージカルは最高に面白かったし食べたものはみんな美味しかったし良い旅でした。
毎日雲一つない青空で暖かかったし(暴風だったけど)ミュージカルは最高に面白かったし食べたものはみんな美味しかったし良い旅でした。
次回予告
去年の旅行はおそるべき進まなさで途中で書くのやめようと何度も思うほどだったけど、今回は帰着して1週間以内に全部書き終えた!!
やっぱり覚えているうちに書いちゃわないとだめだと痛感。
今回は朝も夜もゆとりがあるスケジュールだったので、現地で下書きを作れてたのが大きかったなあ。
というわけで、次回は劇団四季が制作発表して瞬間風速的に盛り上がったけどその後本家ブロードウェイでは不評のため1年ちょっとで打ち切りになったという「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のミュージカルを見に、父も含め家族3人でまた東京に観劇旅行です。旅行記に残すかは未定ですが、ブログを始めたころに比べて確実に年を取ってる母娘、いつまで元気に出歩けるかわかりませんからね、まだまだ旅行計画したいものです。