★★★/煉瓦亭(銀座)/ ハヤシライス | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

数年前までは全く興味もなかったけど、最近の朝ドラがおもしろい


「わろてんか」も好調の滑り出しのようだし、「ひよっこ」は洋食屋が舞台ということもあってドラマの中で登場する料理も楽しみのひとつだった。

月曜日には「ひよっこ」の総集編も放送していて頭の中は洋食気分。


舞台が赤坂の洋食店ということであの店かな?なんて想像を膨らませていたが、「すずふり亭」と同じ雰囲気を持つお店が銀座にある。


「煉瓦亭」さん。


明治28年創業の日本の洋食の草分け的な存在なので、ある程度の食通の人なら行ったことはなくとも名前ぐらいは知っているだろう。

オープン15分前ですでに5人の行列。


「OPEN」の看板が掛けられ、いよいよ開店です。


みね子登場…って訳にはいかないけど、制服も「すずふり亭」とソックリというかほぼ同じデザイン。

地下1階から地上3階までが客席で2階から案内される。

「煉瓦亭」から世に出たメニューの誕生物語は、NHKの朝ドラ『ごちそうさん』にも登場する。


オムライス、ハヤシライス、ポークカツ、メンチカツ、エビフライ、カキフライ・・・など現代では誰もが大好きな料理は全てこの店で誕生している。


とんかつに千切りキャベツを付けるのは今では常識だけど、元々は温野菜のグラッセだった。


日露戦争の時、コックが兵隊に取られ人不足を補うための措置だったそうな。


メニューの頭に「元祖」が付いているものはこの店で誕生した料理。


「ひよっこ」のラストシーンでは奥茨城から出てきた谷田部家の皆が「すずふり亭」で食べたハヤシライス。


ハヤシライスにカップのコンソメスープを注文。


厨房に「ハッシュワ~ン!」と注文したかどうかはわからない(笑)


凛とした高級感がありながらも決して敷居が高いわけではなく、家庭的なもてなしをしてくれるのが煉瓦亭の接客。


●ハヤシライス+カップコンソメスープ(1,800円+500円)


「元祖」らしい気品あふれるハヤシソース。


品よく盛られたライス。

それではいただきますナイフとフォーク


最近はプロの料理人でもお湯で溶かすだけのナンチャッテコンソメを出す店も多い。


手間暇を考えたら割に合わないのも判るし原価も高い。


それでもきちんと作ったコンソメスープとは天と地の違いがある。


ニセモノはしょせんニセモノなのだ。


ソースポットからアツアツのハヤシソースをごはんにかける。


ドラマではみね子のソースの掛け方が実に美味しそうで、朝から食テロに遭ったようなものだった。


福神漬けを添えて完成。


さあ、食うぞ!


この「さあ」に力が入る。


うんめぇ~~!


ここのハヤシライスは世界一だべ!


ビーフは切れっ端なんぞと違うステーキと同じお肉。


玉ねぎはシャキシャキした歯応えがいいアクセント。


それに全体をまとめるドミグラスソースの美味しさはなんだ!


トマトソースの風味も加わり後味爽快。


一気にガツめしし完食。


東京オリンピックが開催された昭和39年から50年以上現役で働いているレジスター。


当時は家一軒より高かったらしい。


洋食屋って楽しいね。


いつも美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」


【お店】 ★★★
・煉瓦亭
・東京都中央区銀座3-5-16
http://ginzarengatei.com/