★★★/水響亭(銀座)/パパゲーナ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

昨日4月8日は何の日だったか答えられる人は何人いるんだろう。

 

キリスト教徒でもないのにクリスマスには大はしゃぎする日本人が、お釈迦様の誕生日は知らんぷりというのは情けない限りだ。

 

夜のザギンをぱとろーる。

 

並木通りにある水響亭さん。

 

地下にあるお店のスロープを下りていく。

 

この奥には大人の素敵な時間が過ごせる別世界。

 

ここは接待でも訪れることが多いけど、やはり一人で飲むのがいちばん好き。

 

いつもと同じカウンターに座る。

 

  「水と生きる」がテーマのお店らしく水の響の癒しの空間。

 

  とりあえずジントニックを注文。
 

料理はリーズナブルで選択肢の多いプリフィックスコースで注文。

 

この中から、前菜、メイン、しめ、デザートと好きなものが選べる。

 

 ●本日のカプチーノスープと料理長からの一皿。 

 

カプチーノスープの野菜は月替わりで今回は新玉ねぎ。

 

料理長からの一皿は日向夏と生ハム。

 

メロンに生ハムを巻いたりすることはあるけど、柑橘の日向夏と生ハムって合うものだね。

 

●殻付き活帆立とマッシュルームのグラタン

 

前回は天使海老だったので、今回は温かいホタテのグラタンで攻めてみた。

 

 活帆立はほんのり火が入った状態で、香りが強いマッシュルームとのグラタンは濃厚な味わい。


ジントニックとの相性もバッチリだ。

 

 ボトルキープしている「響」をロックで。

 

 スコッチやアイリッシュもいいけど、やっぱりジャパニーズのクオリティは群を抜いていると思う。

 

 ●岩手・白金豚ロースのグリル

 

お待たせしました。ナイフ入刀!

 

ミディアムに焼かれた白金豚はきれいなピンク色。


タップナードソースと焼いたセロリが更に旨味を引き立てててくれる。

 

 パンはもちろんお代り自由。

 

 ●甲州頬落鶏のリゾット


前回はパスタだったので今回はリゾット。
 

頬落鶏もズッキーニなどの野菜も美味いが、全体の味付けが絶秒。


これは美味い!

 

茄子だってへっちゃらさ(笑)

 

 

バーテンダーを呼び目の前のバックバーを指さす。

 

「あのさ、あそこの棚にモーツァルトがあるでしょう。あれを使ってパパゲーナというカクテルがあるんだけど作れるかい?」

 

「ちょっと待ってください。」

 

チーフバーデンダーに確認に向かう。

 

「作らせていただきます」

 

静かな店内にシャカシャカとシェイカーを振る音が響く。

 

 パパゲーナ

 

パパゲーナはチョコレートリキュールのモーツァルトとブランデー、それに生クリームをシェイクするカクテル。

 

「モーツァルトは3種類置いてありますが一番ビターなものを使いました。」

 

パパゲーナはモーツァルトの歌劇「魔笛」に登場するパパゲーノの恋人役。

 

甘くてほろ苦いモーツァルトのメルヘンオペラを見事にお酒で表現している。

 

 ●大人のミルクプリン ア・ラ・モード

 

デザートはいつものミルクプリン。

 

プリンの周りを走り回るのはパパゲーノとパパゲーナの子供たちを表現してくれたのだろう。


粋なシェフのセンスと心使いで一層料理が楽しくなる。

 

料理、サービス、雰囲気と3拍子揃ったお気に入りのお店。


美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」

 

【今日の名曲コーナー】

 

 

モーツァルトの歌劇「魔笛」よりパパゲーノとパパゲーナの二重唱。

 

一目惚れしたパパゲーナとの恋を引き裂かれ、悲観に暮れ自殺を企てる鳥刺しパパゲーノ。

 

止めるなら今しかないよと歌うが、誰も答えず静かなままの森の中。

 

仕方がないやと首にロープを巻くと3人の童子が現れ、

「君は魔法の鈴を持っているだろう。鳴らしてごらん」

 

目の前に現れたのは憧れのパパゲーナ。


最初の子供の名前は小パパゲーナ・・・と続くが、結婚したら何人のパパパの子供ができるのだろう(笑)

 
 【お店】 ★★★
・銀座 水響亭
・東京都中央区銀座7-5-4
http://www.dynac-japan.com/shop/suikyoutei/