椿姫 | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

今朝は久しぶりの地震。
最初は小さいかなって思った瞬間グラグラ来たがやっぱり怖いよね。

日本ではクラシック音楽の主流はオーケストラ中心のコンサートだが、私はオペラが大好き。
その中でも、「フィガロの結婚」、「メリー・ヴィドウ」、そして「椿姫」が、好きな作品トップ3。

去年も一度記事にした「椿姫」だが、動画を入れて紹介しよう。

現在発売されている主役のヴィオレッタ役はアンジェラ・ゲオルギュー。

関係ないけど大食い選手権に出てくるアンジェラ佐藤ちゃんって可愛いし、いい食いっぷりだよね(笑)

椿姫のDVDやブルーレイは全て収集しているが、、このゲオルギューの旧番(1994年ライブ録画)が決定盤。

実はこの10年後にもマゼール指揮でヴィオレッタを演じているが、多少おトシを召し過ぎてて
「私はこんなに若いのに死んでしまうの・・・」の悲しいシーンがしっくりこない(笑)

簡単にストーリーを交えながら紹介しましょう。

後ろ髪を引かれるような美しく、切ないメロディーの序曲。

指揮はサー・ゲオルグ・ショルティ

演奏はコヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

舞台はパリの社交場。
大勢の人で大盛り上がりのパーティ。

当時のゲオルギュー演じるヴィオレッタは、まさにお人形さんみたいな美しさ。

高級娼婦のヴィオレッタに憧れる青年アルフレード。
有名な「乾杯の歌」のシーン。

最初は軽くあしらっていたヴィオレッタも、アルフレードの熱い情熱にだんだんと魅かれていき、やがて、二人は一緒に暮らし始める。

幸せな日々はいつまでも続くと思われたが・・・

そこへやってきたのがアルフレードの父。

アルフレードの妹が今度結婚するんだが、兄の嫁が元娼婦というのでは破談になる。
息子と別れてくれと懇願され、泣く泣く身を引き、そっと家を出ていく事に・・・

しばらく経ち、ある社交場で偶然顔を合わせた二人。
ヴィオレッタが家を出たいきさつを知らず、怒りに激高したアルフレードはヴィオレッタに札束を投げつけるような辱めを与えちゃいました。

そんな仕打ちをされても、ヴィオレッタが歌う、「本当の事は話せないけど、それでもあなたを愛し続けます。」

私がこの作品でいちばん好きなアリア。
なんと美しくそして切ない歌なんでしょう!

そして、舞台はヴィオレッタの家。

家政婦と二人孤独な暮らしをしていましたが、、病気が進行し死期を悟ったヴィオレッタ。

ユーチューブで同じ映像があったのでご覧ください。

(セリフ)
これでも先生は希望をもてだなんて

こんな病気では・・・

もう希望は全て消えたのよ

(アリア)
さようなら、過ぎた日々よ
過ぎた日々の美しい夢よ
バラ色の頬も
今はこんなに青ざめて
アルフレッドの愛
それまでも、わたしにはもうないわ
それだけが、慰めと支えだったのに
この疲れた心には
慰めも
生きる支えももう・・・
道を誤ったこの女
神様、この女の希望をどうか叶え
そして、どうかお許しになられ
みもとにお迎えください
ああ、すべて終わりだわ

今はもうすべて
喜びも悲しみも
もうすぐ終わるわ
お墓は誰にでも
全ての行きつく先
でも、涙もお花も
わたしのお墓にはないわ
名を刻んだ十字架も
わたしの遺骸の上にはないわ
十字架もなく
お花もなく
道を誤った女の願いを
神様、どうか叶え
どうかお許しになられ
みもとにお迎えください
ああ、すべて終わったわ
いまはもうすべて


日本では「椿姫」と訳されたが、原題は「La Traviata」、
直訳すると「道を誤った女」。

父からすべてのいきさつを聞き、駆けつけたアルフレード。
今度こそ一緒に暮らそうと固く誓い合ったけど・・・

その腕のなかで最後の時を迎え幕が降りる。

Bravo!