私が最初に行ったコンサート!
1977年。まだ子どもの頃で、記憶も曖昧ですが、その時のプログラムです。
ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニー管弦楽団。
この時のチャイコフスキーの交響曲第5番はいまだに語り継がれる
名演奏ですが、私は何となくしか覚えていません。
しかし、翌年のこのコンサートは鮮明に記憶しています。
この日も親父と一緒に聴きに行きました。
オットマール・スイトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
曲目はオールモーツァルトプログラムで
「交響曲第39番、40番、41番(ジュピター)」
この日のコンサートに行かなければ、ここまでクラシック音楽が
好きになることもなかったかも?
NHK交響楽団を指揮するときのスイットナーおじさんとは別人でした。
会場は違いますが、その時のライブCDでも凄さが充分に伝わります。
少なくともこの日のスイットナーさんは、カラヤンなんか問題じゃなかったです。
まさに神がかり!
モーツァルトが乗り移ったとしか思えないような名演奏でした。
その勢いはアンコール曲の「フィガロの結婚序曲」にも続きました。
普段はおとぼけ顔のスイットナ-おじさんもオケもすごい気迫でした。
今でも幼き日のあの日のコンサートがくっきりと甦ります。
このプログラムにも、私の感想が余白にぎっしり書き込んであります。
もちろん楽屋で直接サインをもらいましたよ!
この2年後、同じくスイットナーさんとベルリン国立歌劇場管弦楽団の
コンサートにも出かけていますが、この日のような感動はなかったし、
今でも毎年、コンサートやオペラ公演に出かけますが、幼き日のこの日
のスイットナーおじさんほどの感動には出会えません。
まさに「一期一会」でした。
そして、これは悔しい日の思い出であります。
ウィーン国立歌劇場の日本公演。
指揮はカール・べーム
演目は「フィガロの結婚」
どうしても行きたくて、泣きながら親父に頼みましたがダメでした。
当時でもびっくりする金額のチケットがすぐに売切れだったように記憶しています。
しかし、ありがたいことにその時の上野、東京文化会館の公園のDVDが
数年前発売されました。
予想通り、いや予想以上に素晴らしい舞台です。
フィガロにはヘルマン・プライ
スザンナはルチア・ポップ
伯爵はベルント・ワイクル
大好きなケルビーノにはアグネス・バルツァですよ!
「ハートキャッチプリキュア」のようにかわいいです。
しかし、この日は音楽の神が降臨したのはグンドゥラ・ヤノヴィッツ。
この日のコンサートに行かれた方いらっしゃいませんかネ?
生で聴いてみたかった(くやし~!)
この当時の演奏会は「君が代」と「オーストリア国歌」を演奏してたんですね。
べームじいさんも80歳過ぎて元気でしたが、この数ヵ月後になくなられましたね。
ウイーン国立歌劇場がもいちばん輝いていた時代でした。
最近のアーノンクールの「フィガロの結婚」のDVDをみて、あまりの凋落ぶりに
あきれ果て涙が出そうになりました。
私の葬式には、この日のスイットナーおじさんのCDで送って欲しいです!