日本と異なり、小3以降は有料になる給食。
料金は1食5ポンド(700円くらい)
とはいえ、収入などの生活状況により、無料になります。
(日本すごいよね、平均料金は1食約230〜270円、中学も給食の所もいまありますね)
その案内のレターが来たのですが、
冒頭の、書き出し方に、ちょっと心が響いたので、訳してみました。
 
 
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保護者の皆さま
 
私達ができるサポートや最良の教育を皆さんの子供達に提供するように努めています。
健康的な学校給食は、健康の利点があるだけではなく
生徒たちに、人生における健康的な食習慣の役割も持っています。
健康的な学校給食は、また、生徒たちの学ぶ意欲も向上する事にも寄与します。
(あとは、こういう人は無料になるよ…とかその条件のご案内)
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日常食べている食は、【未来の食習慣】を創ります。
毎日お菓子を食べている子は、大人になってやめるのは
難しくなります…だってそれが習慣だから。
習慣を変えるのって、大人だって難しい。
「子供だから~」というのは、そのまま「大人になっても~」を生み出します。
だから、普段の食生活って本当に大切なんですよね。
今食べてるものが、人生に(for life) に影響すると書かれてあるのはぐっとくる。
 
また、ここ最近ようやく、栄養と学習との関係が言われだされるようになりました。
発達障害も、必要な栄養素が不足して起きているケースもあります。
給食革命で有名な長野の中学は、給食の内容を変えて、
精神的にも落ち着き、学力もあがりました。
 
・小麦を止める
・小魚系カルシウムを増やす 等々
 
北海道の学校では、アレルギーとお米の品種の関係が明確になって
お米の品種をコシヒカリ系から変えることで、
アレルギーが減少していたりもします。
現代のアレルギーや、知力の低下(世界的に学力が落ちている)
を、学校教育や、環境等のせいにすることもできますが、
食の変化によるものも、とっても大きいんですよ。
 
日本の食環境は、戦後75年で急激な変化をしているし
この10年ほどでも、大きな変化となっています。
ある小学校に出向いたときに、
ご飯好きな子~と聞いて手が上がったのは2割。
好きかどうかはさておき、ほとんどのお子さんが
朝ご飯にパンを食べていて、驚きました。
 
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さて、「日本」の学校給食の役割ってなんでしょうか?
 
日本では、2008年6月に学校給食法が大幅に改定。
2009年4月より施行されています。
戦後は、不足する栄養素を補うことに重点が置かれていましたが、現在は【食育】の観点が大きく、加えられています。
 
<学校給食の目標>
・適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図る。
・日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、望ましい食習慣を養うこと。
・学校生活を豊かにし、明るい社交性及び共同の精神を養うこと。
・食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
・食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労に重んずる態度を養うこと。
・わが国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
・食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。
 
学校給食は、自分の健康を考えた食生活を送ることのできる習慣を身に付けるための「健康教育」としての役割を持ち、食事を好き嫌いだけで選ぶのではなく、健康を考え自分に適した食事と礼儀や人を思いやる人間関係を育てることを目的に、自分の食べる量を考え、他の人のことも考えて料理を取るバイキング方式やカフェテリア方式など、選択できる給食が多くの学校で行われています。
 
とありました。
 
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実際に、給食の目的を調べると、
とっても大切なことが書かれてある。
 
だけど、実際に親は学校給食をどう見てるのか?
周囲の大人がどう食や、給食を扱っているのか?
 
子どもに伝わるのは、そこ。
 
子どもに伝わるのは「理念」じゃない。
大人の「価値観」と「まなざし」です。
 
食卓から未来が創られる。
食べてるものが、未来の子供達を創っていく。
 
日本もイギリスも同じく、
それは書かれてあることに喜びがある。
 
それと同時に、どこにいたって
食や食卓へ、温かく愛あるまなざしを
向け続けたいとそう思います。