ロンドン含めイギリスの24都市の各家庭では、
食品廃棄物のリサイクルという仕組みが導入されています。
  
写真が
<食品廃棄物のリサイクル用のゴミ箱>
 
各家庭に1つもしくは2つ用意されていて
スーパーには、堆肥化可能な袋がどこでも
販売されているので、そこに食品廃棄物を入れて、
このゴミ箱に入れておくと、
回収されて、堆肥へとリサイクルされる仕組み。
 
イギリスの、ゴミの約30%の食品廃棄物で、
家庭ごみの50%が食品廃棄物という多さ。
 
その解決策の1つとして、
こういった仕組みを取り入れることで、
食品廃棄物のリサイクルを進めています。
  
 
 
 

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と、ここまで読んでどう思いましたか?
 
さすがヨーロッパ。リサイクル意識が高いなぁ。
食品廃棄物を行政あげて取り組むなんて!
 
と思ったりした人も多いのでは???
 
 
 
 
では、続きを読んでみてください。
  
  
 
 
ゴミ箱は、各家庭に行政から配布されており
リサイクルできるようになっています。
しかしながら、実施にリサイクル用のゴミ箱で
食品廃棄物を出す家庭は、ほとんどなく、
導入されてまだ日が浅く、
市民には、まだ、なじんでいないようです。
 
イギリスのリサイクル事情は、
週に1度、資源ごみを一括して集める仕組みです。
分別は一切しません。
段ボール、ビン、缶、プラスティックなど
全てがひとまとめにして、集められ集積場へ運ばれます。
運ばれて行ったものは、どのように分類をされるのか…
 
一方日本では、
細かく分別がされ、それぞれの資源ごみごとに、
集荷日をわけて行う分別回収は、
かなり徹底されて、市民に根付いているようです。
 
 
 
 
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と、ここまで読んでみて、どうですか?
日本って意外にやるじゃん!!
みたいなことを思う人もいるかもしれない。
 
 
で、もう少し続きを読んで下さい。
 
 
 
日本のリサイクルは、
可燃式のリサイクルとも言われています。
 
実際に、プラスティックなどの回収をされても
プラスティックから繊維や、
再度プラスティックになる事はなく、
可燃ごみと同様に可燃してリサイクルされます。
 
可燃してリサイクルというのは、
高温で焼却することによって生まれる熱を
「リサイクル」として利用したものです。
 
これは本当に「リサイクル」なのでしょうか?
また、分別することで、分別用のゴミ袋を作り
それらを販売することで、利益を得る会社があり
イギリスは週に1度しか回収に来ない(生ごみですら)
一方で、毎日のようにゴミ出しに追われたり
毎日のように回収にくる車や人件費など、
エネルギー効率を考えると、実際どうなのでしょうか?
 
 
と、最後まで読んでみて、どうでしょうか?
 
 
 
何が言いたいのかというと、
自分が伝えたい情報だけを、根拠としてしまうと
見落とすことが多くなっちゃうなぁ、、、ということ。
 
また、海外のニュースって、この最初の
制度での情報が多く、読むと、イギリス人全員やってる!
みたいに思って、海外すげー!って
なる部分も多いよね、っていうこと。
   
 
当初、最初に書いたものを元に、
イギリスすごい!ってアップしようとしたことがあって、
その裏側にあるのは、日本イマイチ…と思ったんだ。
 
  
じゃあ、日本のいい所ってどこだろう?
って思ったのは、分別回収が進んでいる所。
(2つ目に書いた部分)
イギリスの分別回収のなさは逆に驚くし、
真面目に分ける日本人の素晴らしさは
目を見張るものがある。
 
 
ただ、イギリスの制度、日本の制度と、
色々と魅力的なところがあるけれど、
本当は、どれだけの人が「環境」「地球」を
意識して「喜んで」やってるんだろう?
 
っていうのが、疑問?課題?としてはあります。
  
 
最後のは、分別したゴミのリサイクルって
実際どうなってるんだっけ?の部分です。
 
イギリスの資源ごみはどんな風に
リサイクルされてるのか
まではまだ見れてませんが。
 
  
仕組みも大切だし、
実施できる環境作りっていうのも大切だし、
最終的に、どのように流れていくのかも。
 
 
単に、日本の批判、海外の賞賛(逆もしかり)
だけだと、人は動きづらいから、
情報はなるべく客観的に、事実確認したうえで、
  
自分に自国にできる事って何だろう?
  
って考えたいな、と思ったので、
そんな、私におきたあらましを、
「ごみ」をテーマに書いてみたのでした(笑)