梅の季節になりましたね。
酵素ジュースの砂糖は大丈夫ですか?
っていう問い合わせが増えてきたので、まとめます。
 
色んな食品の質問で、〇〇だったら大丈夫?
という質問を受けますが、そもそも何に対して
「大丈夫」なのか?はご自身で一度立ち止まって
考えてみて欲しいところです。

 

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1.酵素と発酵は違います
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酵素は、タンパク質の一種であり、消化酵素と代謝酵素がありますが、タンパク質は消化吸収されるとアミノ酸になるため、飲んだ酵素が代謝酵素にそのまま置き換わるという事はないです。
加えて、酵素は、微生物ではないので、菌の作用として腸内環境にいいということもないです。
 
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2.酵素ジュースは発酵するの?
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そもそも酵素ジュース(梅シロップにせよ、梅ジュースでも)は、充分な発酵がされてないものが多いです。酵素ジュースの色んなサイトを見ていても、発酵させないようにする方法が書かれてあります。一般的な作り方で作っていて、写真通りの見た目なら、ほぼ発酵は進んでいないと思います。逆に、充分に発酵すると、かなりシュワシュワして、見た目にもうすぐわかります。
 
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3.酵素ジュースも血糖値を上げます。
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内山 葉子 (Uchiyama Yoko) 医師が、最近、実際の血糖値をはかった結果を動画にしてくださいました。
酵素についても分かりやすくお話しくださっていますので、是非ご参考にしてくださいね(^^)/
    
ドクター葉子チャンネルYouTube↓
https://youtu.be/P_OoB0HVom4
  
ちなみに、甘酒だって血糖値はあげますので、飲みすぎは注意です。酵素ジュースだから、甘酒だから大丈夫というのはなく、量はやっぱり多くない方がいいと思います。
 
厳しいこと言うと、、、
 
甘いもの食べたいけど、罪悪感を感じたくないから、体に大丈夫という事にしておこうってことだと思う。
(そもそもなぜ罪悪感を感じちゃうのか、そもそもなぜ甘いものに依存しちゃってるのか、が大切)
  
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4.白砂糖じゃなかったらいいの?
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白砂糖よりも甜菜糖や精製されていない糖は、ミネラルが白砂糖よりありますが、それが、体で代謝するときに、充分な量か…と言われると、かなり疑問です。
 
ご飯だって血糖値をあげますから。。。
当然、血糖値は、甜菜糖だってあがりますよね。
 
 
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5.酵素ジュースの種類について
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講座でもいつもいってますが

体に取り入れて負担がないように食べてきたのが、食文化であり、古人の知恵です。
 
各国、色んな食べ合わせがあり、糖質の高い食材には、抗糖化作用のあるものと、組み合わされてることが多いです。
 
梅にしても、生姜にしても、抗糖化作用があります。
(だからたくさんとっていい、という事ではないです)
 
だけど、酵素ジュースブームで、
抗糖化作用のないものとの組み合わせで作られることも多いです。。。。涙
 
 
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6.酵素は大切です!
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だけど、酵素ジュースで「酵素」が注目されるのには意味がありますが、本来の注目ポイントは、

 
【体内酵素がとっても大切で無駄遣いしない】
 

ことであり、酵素が健康にいいという名のもとに、甘いものと組み合わせて摂るという事ではないです…
  
歴史的に考えてみてください。
砂糖がこんなにふんだんに、庶民が使えるようになったのっていつでしょう?
 
砂糖が希少価値があったとしても
ジャムや梅シロップなどに利用されていたなら、どれほど大切に飲まれてきたことでしょうか?
 
決してがぶ飲みしたりはしなかったはずです。
そんな風に味わって飲んでもらえたら、梅シロップだって本望だと思う。
 
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7.シュガーフリーという考え方
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お米、野菜、果物の糖質は、この50年で随分と、甘く甘く品種改良がなされてきました。
 
今や、手軽に手に入る、甘いコーヒーやスポドリ、ジュース類…
 
自分で意識をしていなくても、50年前とくらべて、随分と糖の摂取量が増えているんです…
 
【意識的に】糖を取らない、
っていう選択をしないと
自然とかなりの量が入ってきます。
 
だって、甘い方が美味しい、甘い方が売れるから。
 
代替品を考えたり、何でとったら大丈夫?
っていうことも必要だろうと思うけれど、
そもそも、とらない/食べないっていう
「シュガーフリー」っていう選択肢も加えて欲しい。
  
 
糖尿病患者数は約330万人と年々増えています。
 
あなたが、もし一生美味しく甘いものと
付き合っていきたいと思うならば、、、、
  
その量と頻度と質がどうなんだろうか、と。
また、本当に心から愉しみたくて食べれているのか、を
ちょっと考えてみてもらえたら嬉しいです。