昨晩のこと、突然娘の懺悔が始まりました。

私の一番嫌がる嘘をついていて、

その告白をただ、きいて欲しいと言う、

私にとっては、かなり修行のような時間。

  

怒らないようにしたのではなく、

怒りを選択したくなかったのだけど、


そうすると、新しく見えてきたものがありました。

   

  

ご飯のあとに、いきなり

娘「膝に乗っていい?」


というので、乗せたら、そこから急に

   

娘「実はね、嘘をついてたことがあってね、それがココ(胸)で腐って来そうだから、出したいの。聞いてくれる?」

  

と。

  

帰宅が遅かった時のこと、

スカートを泥で派手に汚した時のこと、

  

まず、その時に、ちょっとおかしいな、と

思ったけれど、子供が〜っていうしね、と

そのまま流してたのが、実はそれ嘘でした。

という告白でした。

電車に乗り遅れた訳ではなく、

泥ではなく…→これはかなりショッキングだった…


そして、友達の持ち物を、取ってしまったこと。

友達に「死ね!」とか悪口言ってしまったこと。

逆に、そんな私なんて死んじゃえばいいんだ、と

思ってること。

  

もう、こんなに溜め込んでたの?

っていうくらい、たくさん出てくる。

  

ちょうど春分までのこの時期は

手放していく時期。

春を軽やかに迎えるために、

目に見える掃除や片付けだけでなく、

心の断捨離なんかも、自然発生するときです。

  

そんな時期だから、私だけではなく

当然家族にもそんな事が起きて来ます。

   

  

話を聞きながら、

晴れやかに軽くなっていく娘とは逆に

もやもやしたものが、私の中に広がって

いくのを感じて、それを出したくなった。

   

そこで、叱ると言う名の「怒り」で出すのか?

って、ふと思ったのでした。

   

娘の様子を見ていて、

嘘をついたこと、友達を傷つけてしまった事で

娘は十分に傷ついてるようでした。

胸の中が「腐ってる」というほどに、

苦しい思いもしていたようでした。

  

それをようやく出せたのに、私怒りますか?

って、聞かれたような気がして、

それはしたくない、娘の話してくれた勇気と

痛みと、ただ共にいたい、とそう思ったら、

怒りはどこかへ行きました。

   

代わりにやって来たのは、

さらによく分からないモヤモヤしたものでした。

   

話終わって、娘はこう私に言った。


娘「あーーー!話せてスッキリした。聞いてくれてありがとう。嘘付いてもいいんだね、だってこうして、話をきいてもらってスッキリできるんだもん。」

   

って言ったときには、流石に大きな反応が起きて

それをどう伝えていいか分からずに、ため息だけがでた。

   

この後は、何もやる気になれなくて、

そのもやもやに取り憑かれた感じで

全てのエネルギーを吸い取られた感じがあって

8時台に寝てしまった。

夕飯の洗い物も、洗濯もせずに…

(こんな風に寝るのは初めてかもしれない)

   

たくさん寝て、朝から洗い物をして

お弁当を作りながら、

あー私はショックだったんだな、

傷ついたんだな、裏切られたと思ってるんだな

って言うのが見えてきました。

  

夫に話をすると


夫「子供なんて嘘つくでしょ?まきも嘘くらいついた事あるでしょ?」

  

と共感の「キ」の字もないような言葉に

イラッとして、


私「ただ、そうだね〜って

きいて欲しいだけなのに!」 

  

っていうと


夫「共感して欲しい、ってより、

共感しろって感じに聞こえる」


私「じゃあさ、私不倫してました。苦しいから言うね、ごめんね。あースッキリした、不倫してもこうやって謝ればいいよね、って言われて同じように、嘘くらいつくよね〜って言えるの?」

   

って言い捨てて、

あ、私それくらいのショックを受けてるんだな 

って気づいたのでした。

そして、夫に向かおうとした怒りを感じて


あ、と思ったのです。

   

「怒り」ってただ、内側にあるエネルギーを

効率よく外側に出すためのものなんだなって。

   

あの昨日のモヤモヤを出そうと思えば

「怒り」を使って、外に出せたよね

そしたら、私の中にはモヤモヤは

なくなってたはずだった。

  

でも、それをしたくなかった。

だったら、娘に何をどう伝えたいのか?

  

私がショックだということを伝えようか?

  

と思ったのでした。

   

そこで、またハッとするのです。

   

「お母さんはショックです」

「お母さんは怒ってます」

   

これ、手法は違うけれど、

同じことを相手に伝えてるだけだ、って。

   

伝えてるのは、


あなたのせいで、ショックです。

あなたのせいで、怒ってます。

  

つまり、あなたが悪い。

(相手に罪悪感を感じて欲しい)

     


あ、、、今のこの伝え方だと、

どんな伝え方をしても、伝わるのは同じだ。

   

あなたが悪い、だ。

   

ちがう、そうじゃない、

私が伝えたいことは。

    

そこで、何に傷ついたのかを見てみることにしました。

   

ここは、図解で。


傷ついたのは、どうやら
「嘘を付くのはよくないことだ」と
いう信念のようで、
信じていたのに裏切られた、のは、
子供ではなく、その信念を信じていたのに…
   
ということでした。
  
本当に大切にしたかったことは、
子供との信頼関係。
  
ここ、まったく傷ついても裏切られてもない。
だって、嘘をついてたことを、怒られるのを
覚悟して私に話してくれてるという絶大な信頼を
娘から感じるからです。

  
そして、嘘をつかれてとしても、
私は娘を娘の存在そのものを信じてる。
  
夫の言葉にイラだったのも、
同じ信念をまた傷つけてきたから。
  
え?私がイライラして守ろうとしたのって…
こんなしょーもない、信念なの?!   
   
(−_−;)チーン
   
娘に伝えたい、伝えようとしてたのは
私がどれだけ傷ついて、モヤモヤしてるのか
分かってもらうためのこと。
   
本当に伝えたいのは、

人と人との信頼関係をお母さんは
とっても大切にしてるんだ、

ということ。

そして、それは娘も大切にしてること。
それを大切にするために、娘には
何ができるか?何をする/しない選択をするのか?

ということ。
   
すーっと、モヤモヤが晴れていく。

本当に大切にしたいことなんて、
誰にも傷つけることなんて出来ない。
傷つけられてるのは、不要な信念だったんだねぇ。