芥子(ケシ)の花ー脳内麻薬 | 神産巣日神(かみむすびのかみ)のブログ

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古来、日本では、「愛」と云う字を使わないで、「産巣日(むすび)」と言いました。「むすび」と云う言葉は、「愛」と云う言葉よりも非常に深遠な意味を含んでいるのです。ときに、神産巣日神は「造化の三神」の内の一柱の神であり、獨神(ひとりがみ)で御座います。唯々感謝。

 去る5月11日【日】、母の日、母親の同意があり、東京都薬用植物園(小平市中島町)(東京都で、無料で、芥子〔ケシ〕の花を観賞することが出来ますのはここのみ、と伺っております。)(同じ東京都でも、小石川植物園は東京大学大学院理学系研究科の附属施設とのことです。)に行きまして、撮影した芥子(ケシ)(オニゲシ他)の花を、お読み頂きます感謝の印と致しまして添付させて頂きますね。まずオニゲシの花で御座います。(^O^)

 

オニゲシ
オニゲシの花


 

オニゲシ
オニゲシの花


 

 5月中旬頃の特別日に、柵の中に入って、直接、観賞することが出来ます。以前、母校の医学部の男子学生の方(かた)を招待したことが御座います。芥子(ケシ)の花のこと、誠に喜んでくれて、盛んに写真を撮影(と)っていました。(^O^)時期と致しましては、盛りは5月18日頃で御座いまして、この頃が一番見頃(みごろ)で御座います。

 母親から何に使うの、ときかれましたので、そのとき話したことをぉ伝え申し上げますが、御承知のことであらせられますように、医薬用の鎮痛薬であるモルフィン(morphine・俗にモルヒネ)の原料になります。

 因(ちな)みに、同じ麻薬でも、ヘロイン(heroin)は、モルフィン(morphine・俗にモルヒネ)よりも、中毒性が高いです。

 東京都薬用植物園職員によりますと、芥子(ケシ)には、牡丹型とカーネーション(carnation)型の分類もあるとのことで御座います。これらの牡丹型とカーネーション(carnation)型の芥子(ケシ)の花も添付させて頂きますね。(^-^)


 

ぼたん型
牡丹型の芥子(ケシ)の花
 

 

ぼたん型
牡丹型の芥子(ケシ)の花

 

 

カーネーション型
カーネーション(carnation)型の芥子(ケシ)の花



 

カーネーション型
カーネーション(carnation)型の芥子(ケシ)の花

 

 

カーネーション型
カーネーション(carnation)型の芥子(ケシ)の花

 

 

 実際に、モルフィン(morphine・俗にモルヒネ)の原料になります液体は、花びらが落ちた後の芥子(ケシ)坊主という、次の写真に示しましたように、坊主の頭のようなところから抽出致します。但し、一本の芥子(ケシ)坊主から採取(と)れる液体はほんの少しです。

 実際には、芥子(ケシ)坊主の表面に浅い傷をつけると、麻薬成分であるモルフィン(morphine・俗にモルヒネ)を含む白色~淡紅色の液体が浸出し、これを集め、乾燥したものが生アヘンで御座います。

 因(ちな)みに、漉(こ)し餡(あん)のあんパンには、芥子(ケシ)の種子が振り掛けられています。販売するときに、中身を間違えないための目印と伺っております。日本で販売されている芥子(ケシ)の種子は加熱による発芽防止処理が施されているとのことで御座いますので、発芽することは御座いませんね。

 この芥子(ケシ)の種子は、七味唐辛子にも混ぜられています。

 ドイツ語圏では、モーン(黒ケシの実)は、パンに用いられる、最もポピュラー(popular)な素材(食材)の一(ひと)つとされているとのことです。

 

 

けしぼうず
芥子(ケシ)坊主



 この東京都薬用植物園で、それぞれ薬学部と看護学部の、グループ単位の学生に、脳内麻薬の話しと共に説明したことが御座います。御承知のように、脳内麻薬とは、β-エンドルフィン(「脳内モルヒネ」を略した言葉。)やエンケファリン(ギリシア語で、「脳」を意味する言葉。)と呼ばれる脳内(で機能する神経)伝達物質のことで御座います。

 宜敷(よろし)くて、また、来年でも、機会があらせられましたら、芥子(ケシ)の花の実物を、間近で御覧頂きたいもので御座います。因(ちな)みに、入園は無料で、基本的に、毎週月曜日が休園日で、月曜日が祝日の場合は、その翌日が休園日とのことです。仮に、詳細をぉ知りになられたければ、東京都薬用植物園のホーム・ページを御覧下さい。

 

 (つぎ)に示します アイスランドポピー、そして、虞美人草(ヒナゲシ)も芥子(けし)の仲間ですが、これらは、一般に栽培することが出来ます。

 

 

アイスランドポピー
アイスランドポピー


 

ひなげし
虞美人草(ヒナゲシ)


 

 御承知のことであらせられますように、上の花である「虞美人草」は、夏目漱石の小説の題名にもなっています。

 

 ときに、同・薬用植物園に母親を連れて行きましたのは、以前も度々一緒に行きましたように、牡丹(ぼたん)の花(この時期は遅咲きの花で御座います。例年、昭和の日の頃が見頃で御座いましたが、最近では、地球温暖化の為であるか、開花が少し早くなったような気がして、この日よりも少し前の方(ほう)がいいようで御座います。但し、当然のこと乍ら、年によりまして、見頃が少し前後致します。)を見せる為で御座いました。また、牡丹(ぼたん)の花よりも少し後に咲くシャクヤク(芍薬)の花も、同じ牡丹(ぼたん)科で御座います。御承知のように、シャクヤク(芍薬)の花は、観賞用としても、漢方薬としても用いられています。牡丹(ぼたん)も、そして、シャクヤク(芍薬)も、共に中国から入って来ました。

 一般的に、シャクヤク(芍薬)を土台にして、その上に牡丹(ぼたん)を接(つ)ぎ木して栽培されていて、この方(ほう)がいいのだそうで御座います。但し、同・薬用植物園では、薬用の為に、試験的に栽培されていますので、土台も含めて、牡丹(ぼたん)のまま栽培されています。

 牡丹(ぼたん)の花を添付させて頂きます。

 

ぼたん
牡丹(ぼたん)の花


 

ぼたん
牡丹(ぼたん)の花

 

 

ぼたん
牡丹(ぼたん)の花

 

 ところで、同・薬用植物園には、珍しいタチアオイ(葵科)が4種類位咲いていました。
 一昨年の6月の休日に撮影致しまして、お読み頂きます感謝の印と致しまして、4種類のタチアオイ(葵科)の中で一番綺麗と思われますタチアオイ(葵科)を、まず添付させて頂きますね。

 

 

タチアオイ
タチアオイ(葵科)
 
 
タチアオイ
タチアオイ(葵科)
 
タチアオイ
タチアオイ(葵科)
 

 

タチアオイ
タチアオイ(葵科)


 

 タチアオイの写真が4種類あります、とぉ伝え申し上げましたので、最後の黒のタチアオイの写真も添付させて頂きましたが、色が色で御座いますので、添付させて頂くべきか考えました。

 

 黒い花を見ることは初めてで御座いました。

 

 去る10月5日【日】の「ボランティア・高尾山登山」のブログ でぉ伝え申し上げましたボランティアの年配(既婚)スタッフの方(かた)への返信に、この花を添付致しましたら、「めずらしい、黒のタチアオイのお写真ありがとうございます。本当にめずらしいですね。初めて見ました。」とのことで御座いましたこともあり、添付させて頂きました。(^-^)

 黒の色に因(ちな)ませて頂きますと、御承知のことであらせられますように、黒の服が似合う女性の方(かた)は、服のセンス卒業と伺っております。

 

 因(ちな)みに、御承知のことであらせられますように、葵科の花には、芙蓉の花も御座います。

 

 本日も、最後(まで) お読み頂き、誠にありがとうございました。唯々感謝。