苦しみが

年とともに深まるのは

より思うようにいかなくなるからだろうか

欲深くなるからだろうか

もはや
生きるとか
死ぬとか

よくわからない

基準がないものを

どうこなせばいいのか
見失っている

それでも
恐らく明日も生きている
不思議
歴史を見たら

すごく静か

そこには
生まれては死ぬ
人間の織り目が
色鮮やかに刻まれて
確定され
動かないから

みんな自分の人生を
騒がしく生きたはずなのに

未来から見れば
それは
静かな織物
昇った階段は

また降りるようにできている

得た幸せは
時が経てば失うつらさに
変わってく

人間は飽きっぽいから
昇った階段の上で
じっとしておくことはできないし、

壊れないものはないから
得たものは
時がたてば
失われていく

この流れの中で
何を求めますか?