発端は11月某日だった。

家内は、典型的な自己中心的女であった。
自分が満足していないと常に不機嫌。
家事もろくにせず、子供たちの遊び相手もしない。


私が下手に下手にお願いをしても、ブチ切れる始末。
物を思いきり投げつける。たとえ子供たちの前でも。


11月のあの日もそうだった。
きっかけは、これまでも何度もお願いし続けた、電話に出ない、返事もしないこと(まぁこの応答しなかった理由は後ほど分かったのだが)。
あの日も話し合いをしようと何度もお願いしたが、一向に応じない。
頼む頼むから、ちゃんと話し合いをしよう…
そんな矢先…
「邪魔や!どけやこの野郎!」
とうとう家内は私に手をあげ、力一杯押し倒したのだ。
私はそのまま後ろに倒れ込み、手首と腰を痛めたが、何よりもとうとう手を出してきたというショックで呆然となった。
それでも家内は謝るどころか、布団に入る始末。一晩中私は話し合いを求め続けた。
子供たちも泣きながら、母親に話し合いをしてとお願いし続けるが、全く無視。
翌日私は家内がパートに出て行った後に、子供たちと、実家に避難した。

初めは、脅迫のような電話が実家に立て続けにかかってくる。

この時点では、離婚など子供たちのことを考えれば、選択肢にはなかった。

だが、その内家内から謝罪をしてきた。
「本当に酷いことをした、私はあなたと子供たちに酷い仕打ちをしてしまった。許して。子供たちの為なら離婚してもいい。離婚しよう。」
私は離婚しようなんて思ってないから、ちゃんとまずは話し合いをしようといい、子供たちを実家に預け、2人で連日話し合いをした。
家内は、これまでの全ての行いの非を認め、子供たちとまたみんなでやりなおしたいと頭を下げた。
私は家内から散々これまでも謝られてはまた繰り返しということがあった為、誓約書を書いてもらい、これが最後だと信じ、子供たちを家に戻した。

するとその2週間後。
私が会社から帰宅すると、家には子供たちも家内の姿もない。

家内に呼ばれ、近くのファミレスへ。

家内が一人そこにはいた。子供たちはいない。
家内は言う。
誓約書のことはなしでこれからどうしたいか話し合おう。

訳が分からない。


ここから、戦いは始まったのである。